【お悩み相談】1日の終わりには脚がパンパンに。むくみ対策を教えて!#毒出し保健室

【お悩み相談】1日の終わりには脚がパンパンに。むくみ対策を教えて!#毒出し保健室
Photo by Manki Kim on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、脚のむくみにお悩みのNさん(26歳)です。「ここ最近、急にむくむようになりました。1日の終わりには脚がパンパンです」と話します。ここ最近の変化についてお伺いしながら、対策を考えました。

脚のむくみ対策を知りたい!

桑子: こんにちは!今日はどういったお悩みでしょうか?

Nさん: むくみが気になります。特に辛いのは脚ですね。1日の終わりには脚がパンパンです。

桑子: それは辛いですね。むくみが気になるようになったのは、最近のことですか?それとも、以前からありましたか?

Nさん: ここ最近です。暖かい日が増えてきてからだと思います。特に生活スタイルが変わったとか、よく歩く、あるいは座りっぱなしということでもないので、どうしてかさっぱり分からず。

桑子: 運動習慣などはありますか?

Nさん: 運動は習慣化はできていないですね。週5日会社通勤はしていますが、歩いてもせいぜい15分くらいです。

桑子: 食習慣はどうでしょうか?よく食べるものはありますか?

Nさん: 朝ごはんは、シリアルにバナナとヨーグルトをかけて食べます。昼は、会社の近くで食べます。美味しいごはん屋さんが多いので、色々行くんですが、定食だったりラーメンだったりが多いですね。おやつも毎日食べてます。甘党なんです。実家暮らしなので、夜も母が用意してくれたものをしっかりと食べます。

春から梅雨にかけては、むくみやすい?!

ご相談ありがとうございます。脚のむくみは、見た目だけでなく体調または生活の質にも影響があるため、対策をしたいですよね。

実は、春から梅雨の時期にかけては、体がだるく重かったり、むくみやすさを感じる方が非常に多いんですアーユルヴェーダでは、春になると気温が上昇し、冬の間に体の中に蓄積された「カパ」というエネルギーが溶け出しやすくなると考えられています。「カパ」は水と地のエネルギーを持ち、冷性、重性、粘性の性質を持っています。自然界でも、春になると雪が溶け、地面が湿り気を帯びる現象があると思いますが、それが私たち人間の体でも起こっているんです。このカパが体の中で増えることによって、むくみが生じてしまうわけです。

そのため、アーユルヴェーダ的なむくみ対策としては、カパの増加を抑え、体の中の滞りを軽減するような生活を意識することがおすすめ。具体的には、運動や食事を中心としたデトックス生活習慣を取り入れることでバランスを整えていくことができます。

春のむくみ対策

目覚めの一杯は白湯一択!

むくみ対策に限らずですが、朝一番に白湯を飲むのは、アーユルヴェーダの最強毒出し術の一つ。熱々のものではなく、程よく冷ましたものを飲むと、消化力にもGoodです。また、余裕があれば、ショウガやレモンなどを加えるとさらに代謝が上がります。便通にも良い影響があるかもしれません。また、カパのエネルギーは、冷性の性質を持っているため、1日を通して、白湯で水分補給をすることで体を内側から温めてくれます。

程よく汗をかく運動習慣をプラス

カパで重くなりがちな体を、運動ですっきりさせましょう。おすすめは、朝一番のヨガ。太陽礼拝は5分から10分程度でできて、さらに体の内側から温めてくれます。じんわり汗をかくと、体のめぐりがよくなり爽快感が感じられるはず。また、典型的なアドバイスで申し訳ないのですが通勤時に一駅歩いてみる、あるいは階段を使ってみる、ランチ時間に散歩するなど、できる範囲で体を動かすように意識してみると◎。体を動かして、循環を良くすることで、体の中に蓄積されているカパを流し、むくみを防ぐことができます。

消化に良い食事

春は、消化力が弱まりやすい時期とも言われています。そのため、消化に負担がかかりにくいものを中心に食べるのがGood。体を温める食事を意識すると、カパが増えすぎを防ぐことができます。また、苦味・辛味・渋味はカパを減らす効果のある味なので、覚えておいて。ショウガや黒コショウなどのスパイスを積極的に摂るのもむくみ対策としておすすめです。逆に、乳製品や油脂類、甘みの強い食材はカパを増加させる傾向があるため、むくみが気になる時期は特に避けるのがベター。

入浴やサウナも効果的

汗をたくさんかくことで老廃物を排出して、体の巡りを良くすることもむくみ対策として効果的。そのため、毎晩しっかり湯船に浸かることをお忘れなく。38〜40℃のお湯に15~20分浸かるのがおすすめです。また、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)を加えて発汗を促すとより良いでしょう。その他にも、サウナに通うのもおすすめ。特にドライサウナは、発汗を促し、カパの滞りを解消してくれます。

 

いかがでしたか?春は新しいエネルギーを迎える大切な季節。一方で、前向きな気持ちとは裏腹に、体はだる重く、なかなか気持ちに追いつかないことも珍しくありません。そんな中、完璧にこなそうとすると、ストレスになってしまいます。まずは、自分の生活に取り入れやすいものを見つけてみて下さい。素敵な春が過ごせますように。

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