体の各所にあるエネルギーセンター「チャクラ」を知ろう【ヨガハワイマガジン】
②マニプラ
マニプラチャクラは腹部、背骨の中央付近、腎臓、副腎、胃、腸を含む消化器官、解毒器官に位置している。このエネルギーセンターは、身体的には腹筋、消化管機能、背筋を、エネルギー的には意志力、決断力、強い精神力を司っている。よく「(腹で感じる)直観」「腹が据わる」「腹が立つ」と言われるように、マニプラチャクラにはそれ自体に鋭敏な知性が備わっている。チャクラが活性している時は、意志力や向上心が強くなるが、疲弊すると疲労感や自信の欠如を感じるようになる。
マニプラの不調和の要因:慢性ストレス、高温や高湿度の天気、過剰な運動、過労、脱水症、睡眠不足。マニプラのバランスを保つには、環境や内容(激しすぎず、易しすぎず)を重視した、調和のとれた練習を心がけよう。活発に動いた後は、楽な状態で仰向けになり、鎮静させる呼吸法を行いながら、時間をかけて身体をクールダウンさせること。また、チャクラは前方のみを向いていないことに注意しよう。チャクラのエネルギーは基本的には球体なので、このチャクラを活性化させる体幹トレーニングでは、腹筋前面だけでなく斜筋、背筋も考慮する。
マニプラの特徴
色:黄色
力:男性性
意味:輝く宝石
位置:背骨の中央
元素:火
感覚:視覚
音:ラァム
テーマ:アイデンティティ
内面:思考
シンボル:10枚の花弁の蓮
各花弁のサンスクリットの文字:dam, dam, nam, tam, tham, dam, dam, nam, pam, pham&ram
関連する神/女神:ルドラ、ラキニ
③アナハタ
このチャクラは、胸、心臓、肺、上背部、肩、腕を含む胸の中央に位置している。アナハタチャクラは、より霊的な性質をもつ上3つのチャクラと、より物質的な性質の下3つのチャクラをつなぐ橋のような役割を果たしている。バランスがとれている時は、無条件の受容、思いやり、愛に満たされる。チャクラのバランスが崩れたり、傷ついたり、疲弊すると、恐れ、批判、憎悪の感情が生じる。よく「心が重い」「心が軽い」、あるいは「冷たい心」「暖かい心」と言われるように、アナハタチャクラには二面性の性質がある。
アナハタの不調和の要因:(失恋による)人間関係でのストレス、平穏な時間の欠如、不十分なセルフケア、高/低血圧、不静脈。アナハタのバランスを保つには、恐れと思いやりという相反する感情の溝を埋めるような身体的プラクティスを実践しよう。一般的にアームバランスは、心に重きを置いたポーズとしてみなされていないが、このチャクラの二面性の性質を統合する学びには絶大な効果がある。自分にこう問いかけてみよう:ポーズを失敗しても自分に優しくしながら練習できる? くじけずに何度も挑戦できる? そんな自分を愛せる? また、多くの人はアナハタチャクラが過剰に活発になっているので、リストラティブヨガもこのエネルギーセンターのバランスを整えるには良い方法だ。
アナハタの特徴
色:緑
力:女性性
意味:衝突の無い
チャクラの場所:胸の中心部、心臓
元素:空気
感覚:触覚
音:ヤァム
テーマ:つながり
内面:愛
シンボル:12枚の花弁の蓮
各花弁のサンスクリットの文字:kam, kham, gam, wham, nam, cham, chham, jam, jham, nam, tam, tham & yam
関連する神/女神:イーシュヴァラ、カキニ
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