更年期 × 雨の日でもご機嫌に過ごせる方法 |ジメジメした季節を心地よく変える、小さな魔法

更年期 × 雨の日でもご機嫌に過ごせる方法 |ジメジメした季節を心地よく変える、小さな魔法
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高本玲代
高本玲代
2025-06-12

更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。

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雨の日を「特別な日」に変える発想のスイッチ

雨が降ると、なんだか気分までどんより…。特に更年期の時期は、体の不調や気持ちの波が重なり、「今日は何もしたくない」と無気力になってしまうことがありますよね。でも、視点を少し変えるだけで、雨の日は「自分だけの特別な時間」をつくる絶好のチャンスに早変わりします。

ここでは、「雨の日を楽しむための具体的な工夫」と「心の持ちよう」に焦点を当て、更年期の女性が自分らしく過ごせるヒントをたっぷりご紹介します。雨の日が楽しみになる、そんな小さな魔法を一緒に見つけていきましょう。

1.雨の日を「自分ケアの日」と決めてみる

まずは、「雨=憂鬱」というイメージを一度リセット。「今日は外に出られないから、家でゆっくり過ごす日」と前向きに捉えてみませんか?

(1)「雨の日限定」の楽しみをつくる

「雨の日は読書だけ」「雨の日はお気に入りのアロマを焚く」など、自分ルールを決めておくと、雨を待ち遠しく感じられるようになります。例えば、こんなルールがおすすめです。

「雨の日は映画デー」
普段なかなか観られない映画をリストアップしておき、雨の日にまとめて観る。

「雨の日は手書きの手紙を書く」
久しぶりに連絡を取りたい友人や家族に、心を込めた手紙を書いてみる。

「雨の日は新しいお茶を試す」
スーパーで見つけた珍しいティーバッグを、雨の日にゆっくり味わう。

「限定」というワクワク感が、雨の日を特別な日に変えてくれます。

(2)おうちカフェで気分転換

雨の日は、いつもより少し丁寧にコーヒーや紅茶を淹れてみましょう。お気に入りのカップを使い、窓辺で雨音をBGMにゆったり過ごせば、心が自然と落ち着きます。

おすすめのアレンジ
・シナモンやはちみつを加えて、ほっとする味に
・マグカップにリップクリーム程度のバターを入れて「バターコーヒー」に挑戦
・冷蔵庫にあるフルーツを浮かべて、見た目も楽しく

(3)「何もしない」を楽しむ勇気

「やらなきゃ」という義務感を一度手放し、ソファでぼーっとする時間も大切です。「今日は休養の日」と自分に許可を出し、罪悪感を持たずにリラックスしましょう。

「しないことリスト」を作る
「今日は掃除をしない」「SNSをチェックしない」など、あえて“しない”と決めることで、心が軽くなります。

2.雨の日ならではの「五感で感じる楽しみ」

梅雨
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雨の日は、普段気づかない小さな幸せに出会える絶好の機会。五感を研ぎ澄ませて、日常の中に隠れた癒やしを見つけてみましょう。

(1)雨の音を聴く「耳ヨガ」

雨戸を閉めず、しとしと降る雨の音に耳を澄ませてみてください。自然のヒーリングミュージックとして、心を静かに落ち着かせてくれます。

おすすめの楽しみ方
・スマホの録音機能で雨音を録り、寝る前に聴く
・「雨の音」のASMR動画を流し、よりリラックスした空間をつくる

(2)雨の匂いを楽しむ

雨上がりの土の香り、濡れたアスファルトの匂い…。ふと窓を開けて深呼吸すれば、新鮮な空気が気分をリフレッシュさせてくれます。

アロマオイルで雨の雰囲気を再現
・ペパーミントやユーカリの香りで、清々しい雨の日気分に
・「雨の香り」のルームスプレーを使って、室内を森の中のような雰囲気に

(3)「雨の日の映画」をセレクト

雨の日に観ると映画の雰囲気が一段と引き立つ、おすすめ作品をリストアップしておくのも◎。

雨の日におすすめの映画
・『アメリ』(パリの雨の街並みが美しい)
・『時をかける少女』(青春と切なさが雨の日に似合う)
・『おもひでぽろぽろ』(田舎の雨の風景が心地よい)

3.「動きたくない日」の楽しい過ごし方

「体が重い…でも何かしたい」というときは、無理せずできる範囲で楽しめることを見つけましょう。

(1)「ながら作業」で気分を上げる

音楽をかけながらゆっくりお掃除
お気に入りのプレイリストを作り、曲に合わせて体を動かす

ポッドキャストを聴きながら簡単な手芸
編み物や塗り絵など、手軽にできる趣味に挑戦

(2)SNSで「雨の日あるある」を共有

「今日の雨模様」「更年期あるある」を軽い気持ちで投稿してみると、共感してくれる人が現れて、意外な楽しみになることも。

(3)「小さな達成感」を味わう

「今日は洗濯物をたたんだ」「一記事読んだ」など、どんなに小さなことでも「できた!」と自分を褒めてあげましょう。

4.「雨の日を楽しむ」メンタルの作り方

更年期のイライラや不安は、「今だけの通過点」と捉え、雨の日を「自分と向き合う時間」に変えていきましょう。

(1)「嫌だ」を「まあ、いいか」に変換

「雨で洗濯物が乾かない→まあ、乾燥機があるし」
「外出できない→家でゆっくりできるチャンス!」

(2)「更年期の私を慈しむ」習慣

高級なハンドクリームを塗る
少し高めのチョコレートを食べる

ちょっとした贅沢を日常に取り入れるだけで、気持ちがふっと軽くなります。

(3)「雨の日ノート」をつける

その日感じたことや、ちょっとした発見をメモ。後で読み返すと、「雨の日も悪くないな」と思えるようになります。

5.雨の日が終わったら、ご褒美を用意

「雨が上がったら散歩に行く」「晴れたらカフェでランチ」など、小さなご褒美をあらかじめ設定しておくと、雨の日も前向きに過ごせます。

雨の日は「自分と仲良くする練習」の時間

更年期の雨の日は、心と体が「休んでね」とサインを出しているのかもしれません。無理に明るくする必要はありませんが、「この時期ならではの楽しみ方」を少しずつ見つけていけば、雨の日も特別な一日に変わります。

雨音を聞きながら温かい飲み物をすする――そんな小さな幸せを積み重ねていくうちに、更年期のイライラも、雨の日の憂鬱も、少しずつ和らいでいくはずです。

ぜひ、今日からできる「雨の日ご機嫌術」を試してみてくださいね。

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