「信じられないほどの激痛だった…」マイリー・サイラス、卵巣嚢胞の破裂を告白|その兆候とは?
2006年にディズニー・チャンネルのドラマ「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」で一躍スターとなり、現在は世界的ポップスターとして知られるマイリー・サイラス(32歳)が、2023年のニューイヤー特番の最中に“命に関わるかもしれない”医療緊急事態に直面していたことを明かした。
ステージ上で起きた経験したことのない激痛
マイリー・サイラスは5月21日、Apple Music 1で配信されたトーク番組「ザ・ゼイン・ロウ・ショー」に出演し、その衝撃的な体験を初めて語った。卵巣嚢胞の破裂という非常に激しい痛みを伴う経験をしたのだという。破裂が起こったのは、彼女がドリー・パートンとともに司会を務めたNBCの年越しカウントダウン番組「Miley’s New Year’s Eve Party」の最中のこと。「何が起きているのかわからなかった。でもショーは続けた。あれは本当にトラウマになるほどの体験だったし、信じられないほどの激痛だった」とマイリーは振り返った。「でも、私はそのステージに立った。とても辛かったけれど、それでもやり遂げたの」と、プロとしての姿勢をにじませた。
卵巣嚢胞とは?なぜ破裂すると危険なのか
卵巣嚢胞は、卵巣内や表面にできる液体で満たされた袋状の構造物。多くの女性が生理周期の中で経験する「機能性嚢胞」は自然に消えることが多く、特に心配のないものもある。しかし、米メモリアルケア・オレンジコースト医療センターの婦人科医、イェン・ホープ・トラン医師は、次のように説明する。「嚢胞の中には、サイズが大きかったり、内容が複雑だったり、血液や脂肪が混じっている『皮様嚢胞』や『チョコレート嚢胞』のような種類もあり、破裂した場合は激痛や内出血、命に関わる合併症を引き起こすことがあります。」特に、5~10センチ以上の嚢胞や、エコー検査で内容物に固形物が見られるもの、痛みや月経不順などの症状が伴う場合には、定期的なモニタリングや場合によっては手術が推奨されることもあるという。ちなみに、マイリーだけでなく、ヘイリー・ビーバー、ケイト・ベッキンセイル、ヒラリー・スワンクなど、多くの女性セレブが卵巣嚢胞による激痛や入院を経験している。
卵巣嚢胞のサインとは?
多くの卵巣嚢胞は自覚症状がないが、以下のようなサインがある場合は注意が必要だ:
- 片側の下腹部や骨盤の痛み
- 膨満感や圧迫感
- 月経周期の変化
- 性交時の痛み
- 頻尿や排尿困難(膀胱圧迫による)
さらに、嚢胞が破裂した際には以下のような症状が現れる可能性がある:
- 突然の鋭い骨盤痛
- 腹部の膨張
- 吐き気や嘔吐
- めまいや失神
- 血圧低下や頻脈(内出血が起きている可能性)
トラン医師は「このような症状が出たら、ためらわずに救急を受診して下さい」と警告する。また、卵巣嚢胞の症状は、虫垂炎、子宮外妊娠、尿路感染症、腎臓結石、過敏性腸症候群などと似ている場合があり、誤診の可能性もあるとのこと。確定診断には婦人科での内診と経腟超音波検査が必要だ。
病気をきっかけに再スタートを切る
インタビューの中、マイリー・サイラスは、番組プロデューサーのローン・マイケルズとの会話が心に残っていると語った。「『誰でも辛いときには半年くらいは落ち込んでいていい。でも、そのあとは前を向いて歩き出すんだ』って。その言葉を聞いたとき、私はちょうどその“リセット期間”の終わりに差し掛かっていて、よし!ここからもう一度始めようって思えたの。」実はその“リセット期間”には、卵巣嚢腫の診断と向き合った日々も含まれていたという。体と心の両方に変化が訪れたことで、彼女の中で何かが静かに切り替わった。そんなマイリーが新たな一歩としてリリースするのが、自身の新アルバム「サムシング・ビューティフル」。5月30日に発表されるこの作品について、「ファンに没入して楽しんでほしいという想いから、シネマティックな体験を意識したプロジェクトになっている」と語っている。痛みや不安を乗り越えた彼女だからこそ描けた、美しくも力強い音の旅がそこにはある。
出典:
Miley Cyrus’s ‘Excruciating’ Ovarian Cyst Rupture: What Are the Warning Signs?
Miley Cyrus Says She Had an ‘Excruciating’ Ovarian Cyst Rupture Days Before Hosting New Year’s Special
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