梅雨のむくみ・だるさに食で対策!管理栄養士おすすめ「カリウム&デトックス食材」ベスト3
一年のうち、日中が最も長くなる時期ではありますが、初夏の気候も長続きせずに梅雨の季節に入っていきます。湿度が高くなると、ジメジメして気分も暗くなってしまいがち。そして体にも、頭痛やむくみなど悪影響が出る時期でもあります。そんなときは、食べてデトックスになる食材を取り入れて、体と心をすっきりさせましょう。今回は、むくみ対策になる食材3選をお届けします。
梅雨はなぜ体がむくみやすいの?
梅雨の時期は自律神経が乱れやすく、胃腸の働きが低下してしまいがちです。そうすると、体内に水分を溜め込みやすくなります。また、低気圧で体への圧力が下がると、水分が外側に移動しようとして、手足などの末端にむくみが起こったり、重だるさを感じやすくなったりします。 また、物理的な理由もあります。雨が降ると外に出るのも億劫になり、普段より運動不足になってしまうこともあるでしょう。歩数が少なくなると、足の血液の筋ポンプ作用が弱まり、血液が溜まりやすくなってしまいむくみを引き起こします。また、汗をかく習慣がなくなることで水分も溜め込みやすい状態になってしまうのです。
むくみに効果的!デトックス食材3選
今回は、とくに梅雨の時期のおすすめで身近な3つの食材をご紹介します。
①サニーレタス
サニーレタスなどのリーフレタス類は、普通のレタスに比べてβ-カロテンの含有量が約10倍も多い緑黄色野菜で、デトックス効果が期待できます。また、カリウムも豊富なので、体の中の水分や塩分の排出を促してくれます。
②きゅうり
きゅうりに含まれるシトルリンという成分が血管を拡張するので、むくみを改善させるのに役立ちます。また、サニーレタスと同様カリウムも豊富です。抗酸化作用のあるカリウムやビタミンCは皮の周辺に多いので、向かずに調理しましょう。
③ もやし
消化を助けるアミラーゼや、腸内環境を整える食物繊維が含まれます。安価で加熱するとかさが減りたくさん食べられるところも魅力。緑豆もやしには有害物質を分解するモリブデンが含まれるので、デトックス効果も期待できます。
むくみには塩分対策も大切!
塩分を摂りすぎると、体は体内の塩分濃度を一定に保とうとします。そして塩分濃度を薄めるために水分を溜め込みやすくなってしまい、むくみにつながります。
《塩分の高い食品》
漬物・塩辛などの塩蔵魚介類・インスタント食品・ラーメンやうどんなどの麺類・魚の干物・ちくわなどの練り物・ソーセージ・生ハム・チーズ・カレー
このような食材を毎日食べ過ぎないようにしましょう。また、醤油やソースなどの調味料のかけすぎにも注意が必要です。日頃から少量を心掛けることもむくみ対策の大事なひとつですね。
<参考文献>
国立長寿医療研究センター/足の腫れ・むくみの原因は?
1週間に1つずつ心がバテない食薬習慣/大久保愛
新・野菜の便利帳おいしい編/高橋書店
<ライター>やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。
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