肝臓と腸をととのえる!管理栄養士が教える、デトックスにおすすめ「パーソナルおでん3選」
まだまだ外は寒いですが、暦の上ではもう春です。春の食養生といえばデトックス。本格的なデトックスは春分以降ですが、少しずつ取り入れていきたい時期になりました。冬に溜め込んだものを排出し、身軽になってから活動の季節を迎えましょう。 デトックスとは、体内に溜まった有害毒物を排出させること。最大の解毒器官である肝臓と、最大の排泄器官である腸を整えることが重要です。
まだまだ外は寒いですが、暦の上ではもう春です。春の食養生といえばデトックス。本格的なデトックスは春分以降ですが、少しずつ取り入れていきたい時期になりました。冬に溜め込んだものを排出し、身軽になってから活動の季節を迎えましょう。
デトックスとは、体内に溜まった有毒物質を排出させること。最大の解毒器官である肝臓と、最大の排泄器官である腸を整えることがカギを握ります。
デトックスにおすすめ「パーソナルおでん3選」
おでんは、たんぱく質も野菜もしっかり摂れるヘルシーメニューです。また、たんぱく質は肝機能を、野菜は腸活をサポートすることで、デトックスにも役立ちます。以下は、デトックスにおすすめのおでんの具3選です。
ごぼう天
体内に溜まった有害毒物は、便、尿、汗、呼気、毛髪などから排出されます。最大の排泄経路が全体の7割を占める便、次いで2割ほどを占めるのが、尿です。
欧米では、利尿作用のあるメディカルハーブとして用いられる「ごぼう」。デトックス作用が非常に高いのが特徴です。不溶性食物繊維のリグニンは、腸内の発がん性物質を排出することがわかっており、大腸がん予防への効果が期待されています。また、水溶性食物繊維であるイヌリンは、水に溶けてドロドロになると、糖質やコレステロールを包み込んで吸収を遅らせたり、そのまま体外へ排出させたりする働きがあるものです。
ロールキャベツ
「キャベツ」には胃を整えてくれるビタミンUと、腸を整えてくれる食物繊維が豊富です。胃腸を整えることは、消化・吸収・排泄までの連動した流れをスムーズにしてくれます。また不溶性食物繊維は便のカサとなることで、水溶性食物繊維は腸内細菌のエサとなって短鎖脂肪酸を生み出すことで、大腸の蠕動運動を促すものです。便秘の解消は、排出力を高めるだけでなく、有毒物質の産生を抑えることにもつながります。
ロールキャベツの中身は、豚肉や牛肉よりも消化性に優れる「鶏ひき肉」がおすすめです。豊富なたんぱく質は、最大の解毒器官である肝臓の働きをサポートします。
豆腐とこんにゃくの田楽おでん
塩化マグネシウム(にがり)で固める「豆腐」は、たびたびデトックスに用いられます。腸内の水分量を増やして、便を柔らかくするマグネシウムには、便秘解消の効果が期待できるからです。また整腸作用のある大豆オリゴ糖も、毎日の快腸習慣をサポートします。
組み合わせた「こんにゃく」も、デトックス向きの具です。こんにゃくに含まれる水溶性食物繊維グルコマンナンは、糖質やコレステロールの吸収を抑え、体外へ排出させる働きがあります。低カロリーなヘルシー食材であることはもちろん、胃の中で水を吸って膨らむため、満腹感が得られやすいのも嬉しいポイントです。
春に向けてゆるりデトックスを始め、燃費のいいカラダを目指しましょう。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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