寒い季節においしい〈おでん〉ダイエット&美肌にうれしい具材の組み合わせは?管理栄養士がおすすめ
寒い時期においしいおでんは、野菜とたんぱく質もしっかり摂れる、ダイエット向きのメニューです。さらに今回は、肌にハリと潤いを与えてくれるおでんの具を3つ紹介します。
大根と牛すじ
大根に豊富なビタミンCと、牛すじに豊富なコラーゲンの組み合わせです。一般的に、コラーゲンの経口摂取は意味がない(→食べたコラーゲンが、そのまま肌のハリや潤いを保つコラーゲンになってくれるわけではない)と言われています。ただし、全く意味がないわけではありません。体内で一度分解されたコラーゲンは、たんぱく質(コラーゲンを含む)の材料になるからです。
また、コラーゲンを合成するときは、鉄とビタミンCが必要になります。牛すじには鉄が、大根にはビタミンCが豊富です。ちょい足しには、ビタミンC豊富なネギを!小口切りにしたネギは、おでんを器に盛り付けた後にトッピングしましょう。水溶性のビタミンCを効率的に摂取できます。
じゃがいもと卵
5大栄養素とはたんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラルです。さらに、たんぱく質を構成するアミノ酸は20種類、脂質を構成する脂肪酸は…… と細分化されます。これらの栄養素は歯車のように相互作用しながら働いており、何かひとつでも不足すると、身体はうまく機能しません。これが、栄養バランスのいい食事が求められる理由です。
1日に必要な栄養素をバランス良く含む食品を「完全食」といいます。代表的な完全食が、卵です。ただし、卵には食物繊維とビタミンCが含まれていません。それらを補えるじゃがいもを組み合わせて、栄養価アップを狙いましょう。また、じゃがいものビタミンCはでんぷんに包まれているため、ゆでても壊れにくいのが特徴です。
タコとトマト
旨みたっぷりのタコとトマトの組み合わせです。高たんぱく・低脂質のタコは、まさにダイエットフード。よく噛んで食べるため、満腹感も得られやすいでしょう。また肝機能をサポートするタウリンには、代謝を高める効果も期待できます。
一方、トマトに豊富なリコピンやビタミンCは、強い抗酸化作用による美肌効果が期待できます。タコの豊富なたんぱく質とともに、肌のハリや潤いを与えてくれるでしょう。
組み合わせるだけの簡単食トレです。ぜひ、お試しください。
AUTHOR
石松佑梨
サッカー日本代表選手をはじめ、世界で活躍するトップアスリートたちの専属管理栄養士として従事。のべ2万人以上に提供してきた「頑張らない食トレ」を武器に、近年は企業の健康経営や地域創生も展開する。幼い頃から「おいしい」への執着心が人一倍強く、おいしく健康に食べるための「ずるい栄養学」で、誰もがおいしく食べて健康になれる社会を目指している。著書に『過去最高のコンディションが続く 最強のパーソナルカレー』(かんき出版)がある。
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