管理栄養士がおすすめする!【デトックスの春】に積極的に食べたい野菜3選


寒い冬が明けてあたたかい春が訪れると、冬に溜め込んだ老廃物を排出するデトックスに最適な時期に突入します。そこで、今回は管理栄養士的視点で、デトックスをサポートしてくれるおすすめの野菜をご紹介します。
冬は体に毒素がたまりやすい?
人間の体の中では常に代謝が行われているため、体にとって不要なものは便や尿、汗、呼吸などさまざまな形で排出されます。しかし、冬は気温が下がることで、どうしても体の代謝機能が低下しやすいです。そのため、老廃物の排出も抑えられてしまい、体の中に老廃物が蓄積されやすいです。
春野菜でデトックスできる理由
毎年、春は体調を崩すという人も多くないですか?老廃物の蓄積が続いてしまうと、体の不調の引き金になりうるリスクも高まるため、しっかりと排出する必要があります。この排出を促すのに、春野菜は大活躍してくれます。体にとっての老廃物や有害なものは、肝臓にて無毒化することで、体外に排出されます。そのため、肝臓が酷使されやすいです。春野菜には、肝臓をサポートしてくれる成分を豊富に含んでいるという特徴があります。
おすすめのデトックス春野菜3選
春野菜は、ほんのりとした苦味や辛味、血圧を下げたり、血行をよくしたり、抗酸化作用があったりする香り成分が含まれているものが多いです。その中でも特に、手に入りやすいデトックスにおすすめの春野菜を紹介します。
菜の花

菜の花のほんのりとした苦味は、「イソチオシアネート」という硫黄化合物成分であり、肝臓の解毒作用をサポートします。また、カリウムが豊富に含まれているため、体の水分調整をしてくれ、余分なナトリウム排出も期待できます。そして、整腸作用が期待できる食物繊維や抗酸化作用が高いビタミンCなども豊富に含んでいます。
春キャベツ

葉が柔らかいだけでなく、甘みもあることで冬キャベツよりも生で食べやすい特徴があります。アブラナ科で菜の花と同じイソチオシアネートを豊富に含むため、肝臓によるデトックス作用が期待できます。また、ビタミンP(別名:キャベジン)という肝機能をサポートする栄養素が含まれているだけでなく、冬キャベツに比べてビタミンCやカロテンが豊富に含まれています。
新玉ねぎ

香り成分であるアリシンは、血流促進や疲労回復、動脈硬化予防、食欲増進などさまざまな働きや肝臓で働く解毒酵素を活性化させることが期待できます。また、食物繊維が水溶性と不溶性の両方ともが豊富に含まれているため、便の排出や腸内環境改善にもよいでしょう。加えて、重金属の解毒作用をサポートするケルセチンやセレンも豊富に含まれているため、デトックスにはおすすめです。
デトックス春野菜を食べて体の内からキレイになろう
春野菜は今回紹介した3種類以外にもふきのとうやたけのこ、セロリなどがあります。旬のものは栄養価も高いため、デトックス効果が期待できる春野菜を上手に取り入れつつ、体の内からキレイなってみてはいかがでしょうか?
【参考文献】
文部科学省 | 日本食品標準成分表2020年版(八訂)増補2023年
ライター/管理栄養士 亀崎智子
管理栄養士×セラピスト(野菜ソムリエ・中級食品診断士 )。食に関する講演や記事執筆・監修、体の本来の機能を取り戻すお手伝いをする整体のセラピストとして、家族丸ごと体の内と外にゆとりをつくるサポートを行っている。また、満月の日に、乾物と塩で作るふりかけと即席スープの素の製造販売も行っています。インスタグラム:kamegohan0528
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