カラダの中に余分な水分がたまりやすい梅雨時の不調対策に!漢方茶など季節の食養生のススメ

カラダの中に余分な水分がたまりやすい梅雨時の不調対策に!漢方茶など季節の食養生のススメ
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佐藤 舞
佐藤 舞
2025-06-01

梅雨の季節がやってきますね。体調が崩れやすく、不安定な季候が続く梅雨は、消化機能全般に負担がかかる季節といわれており、さらに、水分代謝不良に悩まされる季節と言われています。 そこで、健やかなカラダ作りのために、中医学の観点から身近な食材で生かせられる、梅雨時の食養生をご紹介します。

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梅雨時は、ジメジメ湿気の対策を!

梅雨の季節が訪れると、雨が続いて、気分も塞ぎこみやすくなる日々が続きますね。また、だるい、眠い、むくみや頭痛、ストレスを感じるなどの不調に悩むことはありませんか?これらは梅雨の気候がカラダに影響をおよぼしているからかもしれません。

体調が崩れやすく不安定な季候が続く梅雨は、中医学において脾胃(ひい:中医学で消化機能全般を指す)に、もっとも負担がかかる季節といわれており、さらに、水分代謝不良に悩まされる季節と言われています。

梅雨は自然の湿が高くなり、人のカラダのなかにも余分な湿が多くなります。 梅雨になるとお部屋の湿をとるために、除湿機や除湿剤を活用するように、カラダの湿を外に排出する食べ物をとることで、カラダのなかにある余分な水分をカラダの外に出すことが大切なんです。そうすることで、カラダに不要な水分をとり、バランスのとれたカラダにして、 体調を整えていけます。そこで、梅雨の特性に合わせて、身近な食材で取り入れやすい季節の食養生をご紹介します。

梅雨時の食養生のポイント

湿気にいい食材

梅雨時は、雨により屋外での活動量が減り、体内の循環が悪くなり、むくみなどが起きやすくなります。梅雨どきのトラブルを乗り越えるためには、身体の中から脾を強めて、湿気を取り除く食材を取り入れることがポイントです。脾を強め、体内の余分な水分を取る効果があるのが、枝豆やそら豆などの豆類やとうもろこし、はと麦などがオススメです。

また、利水効果がある食材は、緑豆もやしや冬瓜、セロリ、きゅうり、アスパラガス、あさり、海藻類などがあります。

これらの「除湿食材」のパワーを高めるコツがあります。それは、「香り野菜」をプラスすること。パクチー、しそ、パセリなどの香りのいい食材と組み合わせるとさらに水分を排出できます。いずれもすぐれた水分排出効果があるので、積極的に取り入れてみましょう。トッピングに添えたり、合えたり、取り入れていくのがいいですね。

温かく消化の良いもの

中医学では、脾胃は湿気に弱いとされており、梅雨の湿気による消化機能低下、水分代謝不良などが多くなります。生ものや冷たいものは、胃腸に負担をかけるため、生野菜も火を通したほうが良いようです。温野菜にしたり、温かいスープにしたりして取り入れるように意識してみましょう。

梅雨時に控えたいポイント

梅雨時のカラダにとって、とりたい食材があるのと同時に、この時期控えたいこと・気を付けたいポイントがあります。

中医学では甘味を適量に摂取すれば、脾胃を元気になると言われています。梅雨時は脾胃が疲れて食欲が落ちているので、ついつい飲み物に、甘い飲み物を摂りたくなります。甘い飲み物は喉の渇きを誘発し、さらに飲んでしまう悪循環に陥ります。そして水分が身体に滞るので、何か飲みたいときには、水やお茶を摂るといいようです。そして、この時期は、大量の水分および冷たいものの過剰摂取は厳禁。とくに冷房がきいた部屋で、冷たいもののを飲みことも気を付けましょう。

手軽に楽しむ「漢方茶」のススメ

食養生の一つとして、漢方茶を飲むという方法もあります。漢方茶というと、苦くて、むずかしいイメージを持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、「ベースとなるお茶をしっかりブレンドして味を整える」、「必要な素材を少量トッピングする」という手順を守れば、味のバランスがとれた、飲みやすくおいしい漢方茶になります。

雨の日にカラダがだるくなりやすい人は、カラダの中に余分な水分がたまりやすい体質です。今の時期なら、余分な水分を排出する性質をもつ「コーン茶」や「ハトムギ茶」、「黒豆茶」をブレンドするのもオススメ。また、市販でも、症状別にブレンドされた様々な漢方茶が揃ってるので、ご自身に合ったものをセレクトしてみるのもいいですね。

いまの自分の体にとって必要な食材を積極的に取り入れ、不必要なものは控える。こうした考えのもとに行う食養生を意識して取り入れてみてくださいね。

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