【知らない間に硬くなっている背中にご用心】背中の重だるさをスッキリさせる「背骨ゆらしストレッチ」
「背中が硬い・重だるい」と感じている人。もしかしたら、背骨まわりの筋肉が硬くなっているのかもしれません。二足歩行の人間の背中の筋肉は常に緊張状態にあるため、定期的に背中の筋肉をほぐす必要があります。
私たちの体を支えている脊椎
脊椎は、7個の頚椎(首の骨)、12個の胸椎(胸の骨)、5個の腰椎(腰の骨)から構成されています。一番下にある腰椎の下に、さらに仙骨と尾骨が続きます。頭と骨盤の間にある骨で、成人の場合、長さが40cm以上もあります。
頭を支える背骨周りの筋肉は常にこっている
脊椎の主な役割は、体幹を支えたり、上半身を動かしたり(曲げたり、伸ばしたり、ひねったり)すること。他にも、神経や臓器を守る役割もあります。
二足歩行である人間の脊椎は、本来緩やかなS字カーブを描いています。それは、体重の10%ほどの重さの頭を支えるため。歩いたり、走ったりした際に受ける地面からの衝撃を、背骨のカーブがうまく吸収して、脳を守るようになっているのです。そのため背骨まわりの筋肉は、背骨を支えるため、常に緊張状態にあります。
背中の筋肉が硬くなると起こる体の不調
猫背や反り腰などの姿勢の悪さや運動不足は、背中の筋肉に負担がかかり、背中の筋肉が硬くなる原因となります。背中の筋肉が硬くなると、体にさまざまな不調をもたらします。
・呼吸が浅くなる…背中には、呼吸をサポートしている筋肉があります。背中の筋肉が硬くなることで、呼吸が浅くなりがちです。
・腰が痛くなる…脊椎には5個の腰の骨が含まれています。背中の筋肉が硬くなることで、腰にも負担がかかります。
・肩こりや首こりが起こる…背中が丸くなったまま筋肉が固まることで、肩や首に負担がかかります。
・背中の疲れを感じる…背中の筋肉が硬くなることで、リンパの流れが滞り、疲労物質がたまっていきます。
・自律神経が乱れる…自律神経は背骨まわりに通っているので、背中の筋肉が硬くなることで、自律神経が乱れやすくなります。
背骨まわりの筋肉をほぐすストレッチ
定期的に背中の筋肉をほぐしていきましょう。座って手軽にできる、背骨まわりの筋肉をほぐすことができるストレッチをご紹介します。
①あぐらをかいて座ります。左手のひらを床におろし、息を吸って吐きながら、右腕を頭の上へ伸ばし上半身を左真横に倒します。
②息を吸いながら、上半身を元のポジションに戻し、反対側に体を倒します。
③交互に3回ほど繰り返しましょう。
④右手のひらを床につけたまま息を吐き、左腕を伸ばしたまま上半身を右前方に倒します。左側の背中の筋肉が伸びているのを感じましょう。
⑤息を吸いながら、上半身を左にねじり、斜め後ろ方向を見上げます。左の背中の筋肉が、ギュッと縮まっていればオッケーです。
⑥交互に3回ほど繰り返しましょう。
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