旬の食材で効率的に栄養補給。この春食べたい、旬の食材と豊富に含まれる栄養素とは?管理栄養士が解説


春は新生活が始まり、気温の変化も大きい季節。環境の変化や寒暖差による疲れ、花粉症などで体調を崩しやすくなる時期でもあります。そんな時こそ、栄養価が高くて味も美味しい旬の食材を活用して効率よく栄養補給をしましょう。 この記事では、3〜4月に旬を迎える食材と、それらに含まれる栄養素や女性にうれしい効果について紹介します。
3〜4月に旬を迎える食材と豊富に含まれる栄養素
旬の食材は、旬以外の時期と比べて栄養価が高く、味や香りが良いという特徴があります。そのため、食材の美味しさや栄養素を堪能できるというメリットがあります。また、旬の時期は価格も安価になる傾向にあるため、普段の食事に取り入れやすくなります。
実際に、3〜4月に旬を迎える食材と、豊富に含まれる栄養素にはどのようなものがあるのでしょうか?
菜の花
菜の花は、3月に見頃を迎える春を代表する花ですが、食用としても用いられています。また、菜の花には、ビタミンCや鉄、食物繊維などが豊富に含まれています。ビタミンCは、皮膚などを構成するたんぱく質であるコラーゲンを作るために必要な栄養素であるため、摂取することで肌の状態を良くする効果が期待できます。また、鉄は赤血球を構成する成分であり、欠乏することで貧血となるため、特に女性に必要な栄養素です。
他にも、食物繊維は便通の改善や食後の糖質、脂質の吸収抑制作用などを持つため、便秘や食べ過ぎが気になる女性にぜひ摂取してほしい栄養素です。菜の花にはこれらの栄養素が含まれているのに加え、春以外ではあまり市場に出回らないため、季節感を感じるためにも取り入れてほしい食材の一つです。
いちご
いちごは、春に旬を迎える代表的な食材です。
特に、ビタミンCを豊富に含んでいるため、菜の花同様に肌への効果が期待できます。また、現在いちごは通年で購入することができる食品ではありますが、春は特に価格が下がる傾向にあるため、お得に食べたい方にはおすすめの時期です。
さくらえび
さくらえびも春に旬を迎える食材の一つで、カルシウムを非常に多く含んでいます。女性は、50歳前後で閉経すると、女性ホルモンの一種であるエストロゲンの分泌量が下がることで、骨粗鬆症のリスクが上がります。
エストロゲンは、骨形成促進作用や骨からのカルシウム溶出抑制作用を持っているため、閉経前の女性は骨粗鬆症のリスクが殆どありません。しかし、閉経によりエストロゲンの分泌が低下すると、これらの作用が低下し、骨粗鬆症のリスクとなります。そのため、50代前後の女性は骨粗鬆症対策のため、カルシウムの摂取が重要になります。さくらえびは、そんなカルシウムを多く含むためぜひ取り入れてほしい食材の一つです。
旬の食材を活かすためには
春に旬を迎える食材を活かすためには、普段の食生活の見直しと、調理方法に注意しましょう。旬の食材には栄養素が豊富に含まれていますが、それらだけを摂取していればよいわけではありません。普段から栄養バランスの整った食事を毎食心がけたうえで、旬の食材を取り入れることを前提に、普段の食生活を見直してみましょう。また、春には野菜や果物が旬を迎えることが多いですが、それらにはビタミンCが豊富に含まれていることが多いです。しかし、このビタミンCは水に溶けやすく、熱にも弱いため、長い間水にさらさず、可能なら生で食べることを意識することで、効率よくビタミンCを摂取することができます。
まとめ
春が旬の食材は、ビタミンCやカルシウムなどを豊富に含んでおり、女性にも嬉しい効果がたくさんあります。
価格も安く手が出しやすい時期でもあるため、ぜひ普段の食事に取り入れて、季節感を感じながら効率的に栄養素を摂取していきましょう。
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