【いちご】間違えている人多数!?ビタミンCを流出させない保存のコツは?管理栄養士が解説


いちごは甘くて食べやすく人気のある果物ですが、ビタミンC、葉酸、食物繊維などの栄養素も豊富な果物です。柔らかくデリケートないちごは傷がつきやすく、特に水溶性のビタミンであるビタミンCは流出しやすい栄養素です。この記事ではいちごのビタミンCを逃さない保存方法を管理栄養士が解説します。
いちごは「ヘタつきのまま洗う」が正解

いちごを保存する時やりがちなのがヘタを包丁でカットしてから洗うというやり方。しかしこのやり方だと切り口からビタミンCが流出してしまう他、水っぽくなってしまいおいしさも半減します。またいちごは茎から栄養を受け取るので、ヘタの真下にいちばん栄養が詰まっているとも言われています。いちごのビタミンCをキープし、おいしさも保つならヘタ付きのままさっと洗って保存がおすすめです。保存する時もヘタ付きのまま保存する方が傷みにくくもなります。
いちごを長持ちさせる保存方法
いちごは柔らかく傷がつきやすい果物です。洗ったいちごを保存する時も、一工夫するだけで長持ちさせておいしく食べることができます。
①浅めの容器に乾いたキッチンペーパーを敷き、ヘタを下にして重ならないように並べる。
②蓋かラップをふんわりかけて冷蔵庫で保存する。
保存する時もヘタを取らずに保存しましょう。ヘタを取ってしまうとそこから水分が蒸発して傷むスピードが早くなります。
いちごは冷凍保存も可能
食べ切れなかったいちごは冷凍して保存することも可能です。そのままシャーベットのように食べたり、ジャムやお菓子作りに加工して使えます。
①ヘタ付きのまま水で良く洗い、水気をよくふき取る。
②冷凍保存用のタッパーやジップロックに入れて保存する。
おいしいいちごの選び方
甘くておいしいいちごを選ぶにはいくつかのポイントがあります。
光沢があり、全体が赤く色づいている
ヘタの付け根に緑色の部分が残っておらず、全体的に赤く熟しているものを選びましょう。
※品種によりあまり赤くならないものもあります。
傷がついていないもの
傷がついたところから傷んでいきます。よく見てハリがあってきれいなものを選びましょう。
ヘタが緑色でピンと張っているものを選ぶ
ヘタに張りがあるものは新鮮な証拠です。
果皮のつぶつぶがはっきりとしている
いちごのつぶつぶは実は種ではなく果実です。一つ一つの粒の中に種が入っています。赤い果実に見える部分は「たく」と呼ばれ、果実を支える土台のようなものです。
いちごを最後までおいしく食べる一工夫
いちごは温度や食べる順番によっても甘みの感じ方が変わります。いちごは冷やして食べるよりも常温で食べた方が甘さを感じやすくなります。買ってきて冷蔵庫で保存する前に食べるか、常温に戻して食べると良いでしょう。また、いちごは先端の部分が最も甘い部分と言われています。ヘタ側から食べ始めると甘さが強調されておいしく食べられます。
まとめ
いちごはヘタ付きのまま洗う&保存することでビタミンCの流出を防ぐことができます。少しの工夫で効率的に栄養を取り入れることができるので、ぜひ試してみてくださいね。
〈参考文献〉
その調理、9割の栄養捨ててます 世界文化社
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