【旬のいちご】抗酸化作用抜群!老化を予防するには「何粒」食べたらよい?管理栄養士が回答!


スーパーマーケットなどでイチゴを見かけるようになってきました。これから旬を迎えるイチゴですが、実は甘くて美味しいだけでなく、身体に嬉しい栄養素が詰まっています。美容やアンチエイジングに期待できるといわれています。イチゴの栄養や効果・オススメの食べ方などを解説していきます。
イチゴの栄養
ビタミンC
美肌の効果が期待できるビタミンC量は果物の中でトップクラスです。ビタミンCは強い抗酸化作用をもっていて、コラーゲンの生成に関わりがあります。コラーゲンは皮膚や髪の毛などを構成する重要な成分でハリや弾力を保つはたらきがあります。その他にも、ホルモンの合成を促進したり、鉄の吸収を助けたり、メラニン色素の沈着を防いだりするはたらきがあります。そのため美肌にも効果が期待できるといわれています。
アントシアニン
ポリフェノールの一種で、赤や紫、青色などの水溶性の色素の成分です。抗酸化作用や眼精疲労などを防ぐことが期待されています。また老化の原因となる活性酸素を除去するはたらきがあります。活性酸素は老化を促進するのでこれを抑えることでアンチエイジングに期待ができるのです。他にもアントシアニンは紫外線から肌を守るはたらきがあります。
葉酸
ビタミンB群の一種の葉酸は赤血球が作り出されるときに必須の成分です。「造血のビタミン」ともいわれていて、貧血を予防します。また細胞の新生にも関わり、遺伝情報をもつDNAの合成にもかかわり重要な役割を担っています。胎児の発育に必要で、妊娠を希望する女性は妊娠前からの摂取が推奨されています。
ペクチン
食物繊維の一種であるペクチンが豊富に含まれています。血糖値の急上昇を防いで、コレステロール値を下げるはたらきがあります。整腸作用があるため腸内環境を整えるはたらきがあります。生活習慣病の予防にも期待ができます。
〇粒食べるだけでいい?
イチゴには栄養が豊富に含まれていることが分かりました。特に抗酸化作用の強いビタミンCに関しては、厚生労働省は1日のビタミンC摂取基準量を100㎎と推奨しています。イチゴには100g当たり62㎎含まれています。イチゴ8~10粒を食べれば1日に必要なビタミンC量を簡単に摂取することができるのです。
オススメの食べ方
生のまま
イチゴに含まれているビタミンCは水溶性で水に溶けやすいため、生で食べるのがいちばんです。
洗うときはヘタありで!
水で洗うときにはヘタをつけたままの方がビタミンCの流出を防ぐことができ、水っぽくもならないのでオススメです。

まとめ
イチゴには栄養が豊富に含まれていて、身体に嬉しい効果がたくさんあることが分かりました。イチゴには強い抗酸化作用があるビタミンCが豊富であることからアンチエイジングに期待ができると分かりました。たった数粒で簡単にビタミンCが摂れるのは嬉しいですよね。身体の内側から健康を守ることが大切です。これから旬を迎えるイチゴをぜひ活用してみてください。
参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店
ライター/こばやしなつき
管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載
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