タイミングが重要!?筋力増強・免疫力アップ・ダイエットに効果的な【チーズ】の食べ方を栄養士が解説

 タイミングが重要!?筋力増強・免疫力アップ・ダイエットに効果的な【チーズ】の食べ方を栄養士が解説
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様々な料理だけでなく、スイーツやおつまみにも活用できるチーズ。最近では、カルシウムの他にも健康への効能があることが確認されています。今回は、筋力を強化したい人、免疫力を高めたい人、ダイエットに役立てたい人に向けて、チーズを食べる有効なタイミングについて解説します。

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チーズの体への効能

牛乳の栄養成分が凝縮されているチーズは、たんぱく質やカルシウム、ビタミンAが豊富です。チーズ20gに対し、牛乳200ml分の栄養素が含まれていて、ビタミンCと食物繊維以外は全て入っている準完全栄養食品です。パルメザンチーズのように水分が少なくて硬いものほど、カルシウムやたんぱく質が豊富です。カルシウムの吸収率もよく、骨や血液を作るもとになったり、エネルギー代謝を助けてくれる働きがあります。少量で十分な栄養が摂取できるのも魅力。牛乳だとお腹に合わない人でも安心して食べられます。成長期の子供、健康的な生活、老化防止に欠かせない食材です。

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目的別!チーズを食べるベストタイミング

①筋力をアップさせたい!
筋肉をつけたい、筋力をもっと増やしたいという人には、運動直後に食べましょう!運動後にたんぱく質を摂ると、効率的に筋力を上げることにつながります。チーズには、BCAA(分岐鎖アミノ酸)というアミノ酸が含まれていて、運動時の筋肉の分解を抑えたり、運動後の筋肉の合成と疲労を軽減する働きが期待できるといわれています。

②免疫力を高めたい!
とくにプロセスチーズやカマンベールチーズには、免疫力をアップさせる亜鉛が豊富に含まれています。亜鉛は睡眠中に減少しやすいので、夕食に食べるのがおすすめ!免疫細胞の働きを活性化させてくれます。亜鉛はアルコールの分解酵素も活性化する作用があるので、おつまみとしていただくのも良いでしょう。

③ダイエットに役立てたい!
チーズには牛乳由来の良質なたんぱく質やカゼインが豊富に含まれています。カゼインにはコレステロール値を下げる効果があると報告されているので、毎日少量ずつ食べましょう!また、血液中の糖の数値を示すGI値に関しても、チーズとともに摂取したときはGI値が低下したという報告があります。例えば、食パンだけの場合より、チーズをのせて食べた方が血糖値の急上昇を抑えられるので、ダイエットに役立つというわけです。

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一日の目安量は?

日本人の食事バランスガイドでは、身体活動ふつうの成人の場合、牛乳200mlが乳製品摂取の目安とされています。チーズに置き換えると、スライスチーズが2枚分です。健康に良いとされている食材でも、摂りすぎると身体に悪影響を及ぼす場合もあります。適量を守りつつ、楽しみながら日々の食事に加えてみてください。

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【参考文献】
食事バランスガイド/農林水産省
乳と乳製品のQ&A/一般社団法人日本乳業協会
あたらしい栄養学/高橋書店
完全版その調理、9割の栄養捨ててます/世界文化社

【ライター】やなぎかおり
特別養護老人ホームにて介護食の大量調理や栄養士業務を経験。働きながら管理栄養士の資格を取得。その後、中学校給食センターにて献立作成、給食管理、食育授業に携わる。結婚、出産を経て、ヘルスケア栄養指導士の資格を取得。子育てをしながら栄養に関する記事執筆を行っている。

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