インフルエンザにかかった時に注意すべきNG食べ物とは?管理栄養士が解説


インフルエンザになった時は早く回復を促進する食べ物を選ぶことが重要です。 栄養や健康になる食事を意識していても、実はインフルエンザ中に体の負担になってしまうケースもあります。 インフルエンザにかかった時に、食事の知識があることで病状の悪化予防にもつながるため、ぜひ食べてはいけない食べ物を知っておきましょう。
インフルエンザになった時はなぜ食事が大切なの?
インフルエンザでもっとも辛い症状は発熱です。体の中のインフルエンザウイルスと戦うために発熱をしますが、胃腸の働きが弱ってしまいます。体のためにと体が元気な時に食べるスタミナ食を取り入れると、体に負担がかかっている可能性もあります。胃腸の働きが弱っている時は、身体に負担なく栄養を届けるために、食べると体の負担になる可能性のある食べ物を知っておきましょう。
インフルエンザになった時の注意する食べ物
食物繊維の多い食事
インフルエンザにかかっていない通常の体調の時であれば、食物繊維は便秘の解消や血糖値のコントロールに役立ってくれます。
ですがインフルエンザなどの発熱を伴う病状の時は消化が通常より進みにくいため、食物繊維が多いと消化不良になる可能性もあります。
野菜・キノコ・海藻・果物には食物繊維・ビタミン類も多く体に必要な栄養素が豊富ですが、インフルエンザにかかった時は食物繊維の少ない野菜・果物を食べましょう。
海藻やキノコは、ほとんどに豊富な食物繊維が含まれているため体調回復後に食べましょう。
食物繊維の少ない野菜・果物
かぼちゃ・にんじん・かぶ・ほうれん草・キャベツ・白菜・バナナ・りんご等

脂質の多い食事
脂質は元気な時に体でもっとも消化に時間がかかる栄養素です。
インフルエンザにかかった時などの胃腸での消化が遅い時はより時間もかかり体の負担になってしまいます。
揚げ物などのメニューも脂質が多いため控えるべき食べ物ですが、食材そのものの脂質もしっかりと考えることも大切です。
調理方法で脂質の多くなる揚げ物を取り除いても、食材そのものに脂質が多く含まれていたら、せっかくの体調をよくしようと揚げ物を控えても無駄になってしまいます。
脂質の多い食材や調理方法はしっかり解熱後、胃腸が回復してから食べましょう。
脂質の多い食材
豚バラ・牛バラ・鶏皮・調理油

加工品・冷凍食品
体調の悪い時は食事の用意が非常に大変な時もありますね。そのような時に冷凍食品や加工品を活用するのもよい手段です。
ですが加工品や冷凍食品は一般的には脂質も多く消化しづらい製品も多いため、ご自身で選ぶ時は脂質の少ないものや辛さを控えた商品がおすすめです。最近ではうどん・ほうとうなどの簡単に鍋1つでできる冷凍食品やおかゆ・ぞうすいのレトルトパックの種類も豊富にあります。インフルエンザからの回復で、食事からの栄養は大切とわかっていても、なかなかお料理が難しい時はぜひ選ぶ内容に注目して取り入れてみましょう。
〈参考文献〉文部科学省 食品成分表
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く