インフルエンザにかかった時、最優先で食べるべき物とは?管理栄養士が教える、回復をサポートする食事

 インフルエンザにかかった時、最優先で食べるべき物とは?管理栄養士が教える、回復をサポートする食事
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昨年と今年はインフルエンザの罹患率が例年に比べて非常に多いです。インフルエンザは感染症のため予防をしていても感染してしまうこともあります。感染した時にどのような食べ物を食べるべきか知っておくことで体のつらさを軽減したり、回復のサポートになってくれる可能性もあります。今回はインフルエンザに感染した時に最優先して食べるべき食べ物を知ることで、感染してしまった時に備えられるように管理栄養士がわかりやすく解説します。

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インフルエンザに感染したら体はどうなるのでしょうか?

インフルエンザに罹患すると、主な病状として発熱、悪寒、頭痛、筋肉痛、喉の痛み、咳、くしゃみ、鼻水、嗅覚の低下などがあります。人によっては、胃腸炎の症状が現れるケースがあります。

嘔吐、下痢、腹痛、胃の不快感といったこれらの症状は、インフルエンザウイルスが体全体に影響を与えて引き起こされることが多いです。

インフルエンザを経験したことがある方はわかるかもしれませんが、インフルエンザの時は、食欲も落ち、胃腸炎の病状がある場合は食べ物を食べられたとしても、なかなか消化ができない体の状態です。

インフル病状
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インフルエンザに罹患した体に必要な食べ物は?

インフルエンザの時に私たちの体は発熱などで水分が不足したり、発熱時には体の代謝が高くなりエネルギーの消費量が多くなります。

また発熱がある時は消化も上手にできない方も多いため、脂質の少ない食材や食物繊維の少ない食材がおすすめです。具体的な食べ物をここからはお伝えいたしますね。

おかゆ

おかゆは水分も多くお米が入っているため、発熱時に失われた水分やエネルギーを補う炭水化物を摂取できます。

また高熱の時はシンプルに塩味や卵などがおすすめです。野菜など入れて食物繊維を取り入れるのも栄養のバランスはとれますが、胃腸病状のある時は消化もスムーズに進まず負担になります。体調の悪い時はご飯などの炭水化物を優先して取り入れて、体の回復をまずは優先し食欲や胃腸の調子がもどってきたら野菜なども徐々に取り入れていくとよいです。

ゼリー

ゼリーは口当たりもよくエネルギー源である炭水化物も含まれています。発熱時はするっと口にはいるものは少し甘味のあるものが食べやすい方もいます。ゼリーはさまざまな種類がありますが、シンプルな具なしのゼリーや果物の入ったゼリーなどがおすすめです。果物を選ぶ時に注意点があります。みかんなどの柑橘系の具材が多く含まれているゼリーは食物繊維が多くはいっており消化に負担がかかるケースもあるため、りんご・具なしのゼリーなどを選ぶことをおすすめします。またゼリーには水分も含まれるためエネルギーと水分両方を補えます。

どんなたべものがおすすめ
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管理栄養士からのアドバイス

インフルエンザに罹患した時の病状は人それぞれです。ですが発熱や胃腸症状などは経験される方も多く、少しでも早く体の負担を取り除くためにも、水分やエネルギーになる炭水化物はしっかりと体に補ってあげましょう。また、水分や食べ物自体を摂るのも辛い時や嘔吐が継続してしまう時などは、脱水やインフルエンザによる病状の悪化も考えられるためかかりつけの医師に相談してみましょう。

医師に相談
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〈文献〉
東京都感染症情報センター

厚生労働省|インフルエンザかな病状のある方

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