マインドフルネス瞑想は心の筋トレ!瞑想歴45年のメディテーターに聞く効果とやり方

 マインドフルネス瞑想は心の筋トレ!瞑想歴45年のメディテーターに聞く効果とやり方
Shoko Matsuhashi
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日常では好奇心を持って内面を探る機会も大切に

S:私はマインドフルネスを続けるうち、以前より自分の心と向き合いやすくなったなとも感じます。
D:素晴らしいですね。メディテーション中は考えや感情を感じてもひたすら流して呼吸に戻しますが、それは自分の思考や感情を無視したり否定することではありません。このメソッドでは目を閉じずに半眼で行いますが、それは現実をシャットアウトするのではなく、向き合うため。特にネガティブな思考や感情は抑え込んで隠してしまいがちですが、モンキーは操ったり殺したりする必要はないんです。かといってネガティブな感情の濁流に呑み込まれてはいけない。日常では、自分の内面で感じることに「好奇心」を持って見つめるように心掛けると、新しい発見があったり、自分が陥りやすい思考パターンが見えてきたり、より自分自身を理解するきっかけにもなるんです。
S:すごくわかります。感情に巻き込まれると負のスパイラルで悲劇のヒロインに陥りがちですが、今は怒りを感じても感情的にならず、「この怒りはなんだろう?」と一歩引いて見られるようになりました。その怒りを冷静に探っていくと、その下には自分自身が感じている恐怖や不安が見えてきたり。感情を抑えつけて、見えない場所に押しやるのではなく、冷静に「この感情はどこから来ているんだろう?」と探る時間は自分を知る良い機会にもなり、それはマインドフルネスを毎日練習してきたおかげだと感じています。

鈴木まゆみ
鈴木まゆみ先生/photo by Shoko Matsuhashi

D:思考や感情を俯瞰して見られたり、自分を探求して理解できれば、自然と心も安定してきますからね。マインドフルネスはそうした心の安らぎをもたらし、「今ここ」への集中力も身に付く。さらには自分や相手、出来事に対しても「良い・悪い」の判断もなくフラットに見る力も養えるんです。
S:呼吸に意識を戻す基礎がしっかり身に付けば、日々のあらゆるシーンで応用できるので、私も日常のさまざまな場面で助けられています。すべての瞬間で「今ここ」を意識できるようになれたら理想的ですね!
D:それが叶えば人生はガラッと変わると思います。このプラクティスはどんな人でも、好きな時に練習できますが、とにかく毎日続けてもらうことが大切。私の生徒さんの中には3人の子供を持つママもいますが、家族より30分早く起きてマインドフルネスを習慣にしています。家族もその30分が、彼女に良い効果を与えていることを理解してくれているそうです。
S:1日10〜20分でも時間をつくって、毎日は無理でも週4〜5日など、続けてこそ大きな効果が実感できますね。体の筋トレと同じで、やめてしまうとマインドフルネス筋の衰えを感じますし(笑)。
D:多くの人は体を鍛えようとジムに通いますが、じゃあ心の筋トレはどうやるの? それがマインドフルネスで叶います。でも体を鍛えるように「よし、やってやる!」と意気込むと自分との闘いになるので、そうではなく自分自身と優しく向き合い、「自分自身ともっと友達になろう」くらいの感覚で、まずは2カ月続けてみてもらえたら。きっと2カ月後の自分に劇的な変化を感じられて、思考や感情もクリアに、心の安らぎを感じら
れるからもっと続けたくなるはず。ぜひ多くの人に毎日のルーティンに取り入れてみてほしいですね。
S:本当に。今日も素晴らしいお話をありがとうございました!

デイビッド・ニックターン先生
True Nature Meditation プログラムディレクター。NY在住の瞑想歴45年のメディテーター。「マインドフルネスを日々のエッセンスに」と北米や欧米各国で幅広く指導を行い、著書も多数。エミー賞も度々受賞する一流ミュージシャンでもある。

鈴木まゆみ先生
全米ヨガアライアンスTT認定講師(E-RYT500)として都内や全国で指導。シンディー・リー、デイビッド・ニックターンに師事。OM yoga、マインドフルネスの指導、ヨガ関連書籍の翻訳などを行う。

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Photos by Shoko Matsuhashi
Interpretation by Mizuka Koike
Text by Ayako Minato
yoga Journal日本版Vol.59掲載



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