水っぽくなったキノコ、食べても大丈夫?食べるとどうなる?管理栄養士が回答
キノコが水っぽいけど食べても大丈夫?と思ったことはないでしょうか。この記事では、水っぽくなったキノコは食べても大丈夫か、食べるとどうなるかについて解説いたします。
キノコが水っぽくなる原因1:キノコから水分が出ている
キノコが水っぽくなってしまう原因の1つは、キノコに含まれている水分が蒸散などで出てきてしまうためです。
新鮮なキノコは80%〜90%が水分ですが、水蒸気が放出される蒸散作用が活発で収穫されてから時間がたつと、キノコの中から水分がでてきてしまいます。
スーパーなどで袋詰めされたキノコの袋内に水分がついている場合は、店頭に並んでから時間がたっているかもしれません。
袋内の水滴を放置してしまうと、そこから雑菌が発生しカビや腐る原因となります。水滴が出ていたら拭き取るなど、水がたまらないようにしましょう。
また、調理するとき洗ってしまうと、キノコが水っぽくなったり栄養成分が溶け出しやすくなったりするため、洗わずに使用しましょう。
キノコが水っぽくなる原因2:腐敗している
キノコが水っぽくなる原因の2つ目は腐敗です。キノコが腐敗すると水分が出て水っぽくなり、コリっとした独特の食感が無くなってしまいます。他にも、表面にぬめりがある、形が崩れている、異臭がする、変な味がするなど普段食べているキノコと異なる場合は腐敗している可能性があるため廃棄しましょう。
ちなみに、キノコに白い綿のようなものが付いている場合、これはキノコの表面に菌糸が伸びている状態です。菌糸はキノコ自身のため、召し上がっても問題はありません。気になる場合は、キッチンペーパーなどでさっとふき取ってお使いください。
水っぽくなったキノコを食べるとどうなる?
キノコは水分量が多いので、表面が多少湿っている程度で異臭がするなどの異変が見られなければ、腐敗しているわけではないので食べても問題ないでしょう。
しかし、完全に水分が出てベチャッとしている場合は腐敗している可能性があります。腐敗したキノコを食べるとお腹を壊してしまうかもしれないため、食べられる状態なのか判断が難しい場合は食べるのはやめておいた方が安心です。
特に、小さなお子様、高齢者の方が食べる場合は抵抗力が弱いため廃棄するのがよいでしょう。
まとめ
水っぽいキノコは腐敗していなければ食べることも可能です。しかし、見た目がベチャっとしてる、変なニオイがあるなどの場合は腐敗している可能性があるため、食べるのは控えましょう。
【参考資料】
AUTHOR
津端奈緒美
管理栄養士/ライター。大学卒業後、病院の管理栄養士として栄養指導などに従事しながら社会人学生として修士課程を修了し、現在は博士課程を履修中。ライターとして栄養や健康に関する分野で科学的根拠に基づいた記事やコラムを執筆している。
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