【ピーマン】知っているだけで鮮度長持ち!栄養を逃さない「長期保存法」を管理栄養士が解説
緑黄色野菜のピーマン。苦みを感じることから苦手な方も多いのではないでしょうか。ですが栄養満点で色んな料理に使えるのでとても使い勝手がいい食材です。きちんと保存していないとすぐに傷んでしまうこともあります。栄養を逃さないで長期保存できる方法をピーマンの栄養と一緒にご紹介します。
ピーマンの栄養
ビタミンC
レモン並みのビタミンC量が含まれています。また緑色が濃くなるにつれ、その含有量が多くなります。コラーゲンを作り出したり、ストレスから身体を守るはたらきがあります。抗酸化作用があるので風邪や生活習慣病の予防にも期待ができます。他にもホルモンの合成をしたり、鉄の吸収をよくしたりするはたらきがあります。ピーマンに含まれているビタミンCは熱に強いため加熱しても壊れにくいので色んな調理の仕方でも効率よく摂取することができます。
食物繊維
ピーマンには豊富に含まれています。便のかさを増やしたり、腸の動きを活発にし便が出るように促しスムーズに排便できるようにするはたらきがあります。腸内環境を整えるのに重要な栄養素です。また血糖値の急上昇を防いだり、コレステロールの吸収を抑えたりと生活習慣病の予防にも期待ができます。
ピラジン
ピーマンの香り成分です。血液をサラサラにする効果が期待できることから脳梗塞などの予防にも期待できます。ピラジンはワタや種により多く含まれているため、ピーマンまるごと食べることで栄養を逃さずに摂取することができます。
β‐カロテン
体内でビタミンAに変換されます。ビタミンAは目や皮膚の健康維持のためにはたらく栄養素です。粘膜などがダメージを受けると回復するよにはたらき、免疫力も高めてくれます。ビタミンAに変換されなかったものは抗酸化物質(身体の酸化を除いてくれる)としてはたらくため老化予防や生活習慣病の予防にも期待ができます。
最適で便利な保存方法
これからの暑い季節、ピーマンは常温で保存しないようにしましょう。なぜならピーマンの最適な保存温度は10℃です。冬以外は冷蔵庫または冷凍庫で保存が鉄則です。オススメの保存方法を紹介していきます。
冷凍保存
・ピーマンを水で洗い、よく料理で使う形に切る
・ピーマンの水気をよく切る
・ジップロックなど保存袋に重ならないように入れる
冷蔵保存
・軽く濡らしたキッチンペーパーでピーマンを包む
・袋に入れ口を結んで野菜室で保存
加熱後冷凍する
お弁当のおかずなどに便利です。おかずカップなどに盛り付けて冷凍保存すると忙しい朝にも時短でき楽です。
まとめ
ピーマンは水分が残っていると傷みやすいため、しっかりと水気を取ることがポイントです。冷凍した場合は解凍すると水気がどうしても出てしまうため、炒めて水分を飛ばしたり、お弁当のおかずにする際はカップに入れるなど工夫が必要です。いろんな料理で活躍するピーマン。冷凍保存する際は切り方を変えておくと料理ごとにそのまま使えて時短でき、とても便利な保存方法です。冷凍することで鮮度・栄養を長期保つことができるのが嬉しいポイントです。
参考文献:正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店
e‐ヘルスネット厚生労働省 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所
ライター/こばやしなつき
管理栄養士。病院での大量調理や栄養士業務を経験。高齢者福祉施設にて利用者様の健康マネジメントに携わる。妊娠を機に退職。妊娠中に食事の大切さに改めて気づき、こども・ママ・家族みんなが笑顔で過ごせるようサポートしたいと思うように。現在は妊娠中の食事やこどもの栄養について情報を発信。栄養や健康に関する記事執筆などを行っている。マタニティ雑誌「マタニティSTYLE2024」レシピ掲載
AUTHOR
NS Labo(栄養サポート研究所)
全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。
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