意外と失敗が多い〈ピーマンの肉詰め〉肉とピーマン、どっちの面から焼くのが正解?管理栄養士が回答

 意外と失敗が多い〈ピーマンの肉詰め〉肉とピーマン、どっちの面から焼くのが正解?管理栄養士が回答
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ピーマンの肉詰めは、ピーマンのほろ苦さとジューシーな肉だねがおいしい人気のメニューですよね。ですが、肉の部分が焦げてしまってうまく火が通らない、焼きすぎてピーマンがくたくたになってしまうなど失敗することが多い料理でもあります。この記事では、ピーマンの肉詰めをうまく作るための正しい焼き方をご紹介します。

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ピーマンの肉詰めを焼くのは「肉だねの方から」!

ピーマンに肉だねを詰めたら、熱したフライパンで先に「肉だね側」を焼きましょう。まず肉の方に焦げ目をつけておくことで肉が固まり、ピーマンと肉がくっつきやすくなって全体が崩れにくくなりますよ。ピーマンに肉だねを詰めた後、肉の部分に小麦粉をつけてから焼くと表面がコーティングされてジューシーに仕上がるのでおすすめです。

ピーマン側から焼くと、肉が固まる前にピーマンから水分が出てしまうので肉がはがれてしまうという失敗につながりやすくなります。肉側だけ焼いてひっくり返さずにピーマン側は蒸し焼きにする方法もありますが、ピーマンに火が通らず青臭い仕上がりになってしまうこともあるため、逆に焼き加減が難しくなります。

ピーマンの肉詰めを焼く前にやっておくこと

ピーマンの肉詰めをよりおいしく作るポイントは、肉だねをこねるところにもあります。まず、ひき肉には卵やパン粉、牛乳や豆腐などといったつなぎを入れましょう。肉だねの余分な水分を吸収して閉じ込め、粘着力が増すので肉だねがはがれにくくふっくらと仕上がります。肉だけで作ってしまうと焼き縮みが起こり、肉汁が逃げてパサパサに仕上がる原因となります。

また、ピーマンの内側に小麦粉を振っておくのもポイントです。小麦粉が加熱によって肉汁やピーマンの水分と混ざり、糊のようになるのではがれにくくなるというメリットがありますのでぜひ試してみてくださいね。

ピーマンの肉詰めの焼きすぎを防ぐコツとは?

ピーマンの肉詰めを焼くとき、肉の部分の生焼けを防ぐため焼きすぎてしまっていませんか。焼きすぎを防ぐには、蒸し焼きをして余熱で火を通すと失敗しにくいです。まず肉だね側に焦げ目がつくまで中火で焼いたら、ひっくり返して弱火にし、ふたをして10分ほど蒸し焼きにします。焦げるのが心配という方は大さじ1ほどの水か料理酒を加えると安心ですよ。

最初から最後まで強火で焼くと、ピーマンが焦げすぎたり肉汁が逃げてしまうので、火加減を調整してください。肉側につまようじを刺して透明な肉汁が出たら中まで火が通っているサインです。

まとめ

今回は、ピーマンの肉詰めをうまく作るコツと焼き方をご紹介しました。ピーマンの肉詰めは肉の方から焼いてひっくり返し、ふたをして弱火で蒸し焼きにするとうまく作ることができます。

肉だねが先に焦げてしまったりピーマンから肉がはずれるといった失敗が起こりやすい料理ですが、ポイントを押さえればうまく作ることができます。今回ご紹介した作り方を参考にしておいしいピーマンの肉詰めを作ってみてくださいね。

 

参考サイト:

キユーピー ピーマンの肉詰めの基本レシピ

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AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



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