ピーマンを長持ちさせるための保存方法とは?冷凍できる?管理栄養士が解説

 ピーマンを長持ちさせるための保存方法とは?冷凍できる?管理栄養士が解説
PhotoAC

シャキッとした歯ごたえと鮮やかな緑色が特徴的なピーマン。ほろ苦さがあって料理にアクセントをプラスしてくれる野菜のひとつですよね。この記事では、ピーマンに含まれる栄養素と簡単な下処理の方法をご紹介します。包丁を使わない方法もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。

広告

ピーマンってどんな野菜?

ピーマンはナス科トウガラシ属の野菜で、パプリカやししとうと同じ仲間です。もともとの品種である唐辛子は南米で主に食べられており、ヨーロッパで品種改良されピーマンやパプリカが誕生した後、日本には16世紀ごろ伝わりました。

一般的に流通しているピーマンは緑色で、ほろ苦さと独特の青っぽい香りがあります。緑のピーマンが完熟した赤いピーマンは皮が柔らかく甘みがあるのが特徴です。

ピーマンに含まれる栄養素は以下の通りです。

ビタミンC

コラーゲンの生成に不可欠な栄養素で、美容効果が期待できます。さらに酸化防止作用があるので体内で活性酸素によるダメージから守ってくれます。人間は体内でビタミンCを合成することができないため、食事から補う必要があります。

βカロテン

βカロテンは黄色または赤色の色素成分で、体内でビタミンAに変わり活性酸素の発生を抑えて取り除く働きがあります。水に溶けにくく油に溶けやすい性質があるので、油と一緒に食べると効率よく摂取できます。

カリウム

人体に必要なミネラルのひとつで、浸透圧の調整に働きかけます。体の中にある過剰なナトリウムを外に出してくれる作用があるため、塩分の摂りすぎを調節するうえでとても重要な働きをします。

ピーマンの簡単な下処理の仕方をご紹介!

ピーマンはまずはじめに全体をさっと水で洗います。続いてヘタと種を取り除くため、包丁で縦半分に切りましょう。そして指の先でヘタの部分を上から下へ動かし、ヘタと種の部分を一緒に取り除きます。ヘタと種を取った後に白いワタの部分を取り除くときれいに取れますよ。最後に水で残った種を洗い流して完了です。

そのままの形で使いたい場合は、ピーマンを切らずにヘタの部分を内側に押し込むとスポンと抜くことができます。内側に種が入ってしまうので、ピーマンを割らないように中からヘタと種を取り出してくださいね。

また、ピザやナポリタンなど輪切りの形で使いたい時はヘタと種をつけたまま輪切りにし、その後に種とワタを取り除くとちぎれることなくきれいに仕上がります。

ピーマンを長持ちさせるための保存方法とは?

ピーマンが大量に手に入った時、なるべくおいしさを保ったまま食べきりたいですよね。ここではピーマンを長持ちさせる保存方法をご紹介します。

冷蔵の場合

ピーマンは洗って水気をふき取り、そのままの状態で3個から4個ずつキッチンペーパーで包んでから保存袋に入れ、野菜室で保存します。保存期間はだいたい2週間です。

冷凍の場合

冷凍する場合は、冷蔵の時と同じように洗って水気をよくふき取り、丸ごと冷凍保存用のチャック袋に入れて保存します。カットしたものよりも劣化しにくくなりますし、室温で5分ほど置けばそのまま切ることができますよ。保存期間はだいたい2か月です。

ただし、保存期間はあくまでも目安です。冷蔵でも冷凍でも早めに食べきってくださいね。

まとめ

今回は、ピーマンに含まれる栄養素と簡単な下処理の方法をご紹介しました。ピーマンは炒めても焼いても煮てもおいしく食べられる万能の緑黄色野菜です。今回ご紹介した下処理の方法を参考にしておいしく召し上がってくださいね。

 

参考サイト:

独立行政法人農畜産業振興機構 ピーマン

農林水産省 おいしさをもっと長持ちさせる夏野菜の保存術

味の素パーク 食材別の下ごしらえ

広告

AUTHOR

管理栄養士 野口久美子

野口久美子

管理栄養士/調理師。大学卒業後、保育園栄養士と食品開発の仕事を経てフリーに転身。現在は子育てをしながらライターとしてレシピ紹介や栄養に関する分野でコラムを執筆している。



RELATED関連記事