【お悩み相談】「40歳を過ぎてから下っ腹ぽっこり…」#毒出し保健室

 【お悩み相談】「40歳を過ぎてから下っ腹ぽっこり…」#毒出し保健室
Photo by Frank Flores on Unsplash

アーユルヴェーダの中で大切にされている考え方をシンプルに言うと、"体に毒を溜めない/毒を排出する"という『毒出し』。「大きな声ではちょっと言えない」「身近な存在の人には知られたくない」と言った悩み事を抱えていませんか? 体調や心の悩み、人間関係やら恋愛、夫婦やパートナー間のあれこれまで、皆さまの悩ませている毒を溜めずに排出するべく、アーユルヴェーダアドバイザー/ヨガ講師の桑子麻衣子がアーユルヴェーダとヨガの智慧をベースにお悩みに答えます!

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今回「毒出し保健室」を訪れてくれたのは、最近下っ腹がぽっこりしてきたとお悩みのKさん(41歳)。「食生活を変えたわけでもないですし、体重も全然変わっていないんですよ」と話します。下っ腹ぽっこり以外の症状や、生活習慣などをお伺いしながら、解決策を探っていきました。

「40歳を過ぎてから下っ腹がぽっこり...」

Kさん: 40歳を過ぎてから下っ腹がぽっこりしています。食生活を変えたわけでもないですし、体重も変わっていないんですよ。

桑子: 体重と一緒に体脂肪は測っていますか?

Kさん: はい。体脂肪もずっと変わっていませんね。26%前後です。

桑子: 腰痛や肩こり、冷えだったり、あとは婦人系の疾患などはありますか?

Kさん: 腰痛があります。あとは、生理の経血量が少なくなってきたかな…

桑子: 運動はしていますか?

Kさん: 運動はあんまりしてないです。しないととは思っているんですが、体重も体脂肪も変わっていなですし、腰痛があるので、文字通り、腰が重くって…

桑子: お通じの具合はどうでしょう?

Kさん: お腹の不調は、増えました。以前は、特に気にならなかったけど。

桑子: どんな症状があるか、詳しく教えて下さい。コロコロしているとか、べっとりしているとか、何か特徴はありますか?

Kさん: 便秘って言うのかな… 出るけどスッキリしないなという感じです。べっとりしています。

桑子: 食生活で気にしていることはありますか?

Kさん: 特に気にしていないですね。体重も変わっていないので。スナック菓子とか、揚げ物とかも結構気にせず食べちゃいます

40代以降は下っ腹ぽっこりが増えてくる?!

40代、下っ腹ぽっこりの原因は?

ご相談ありがとうごうざいます。40代以降に下腹が出てくるのには様々な原因が考えられますが、1)内臓脂肪の増加 2) 筋力の低下 3) 便秘 4)骨盤の歪み(姿勢) などがよく言わます。また、もう少し深堀りして、プレ更年期に突入していることも、考慮するポイントかと思います。プレ更年期に入ってくると、女性ホルモンの分泌が減少してくることから、内臓脂肪の増加や筋力低下(筋力が低下すると骨盤も歪み傾向に)、あるいは便秘などの症状も出やすくなってきます。

こうした様々な原因が複雑にからみあって、下っ腹ぽっこりにつながっているわけですが、ここからは、アーユルヴェーダ的に考えた40代以降の方々におすすめの下っ腹ぽっこり対策方法をご紹介しますね。

40代の人が最低限したい、アーユルヴェーダ的下っ腹ぽっこり対策

1. 運動

残念ですが、筋肉は何もせず動かさなければ、落ちていく一方。筋力が減ると基礎代謝が落ちて血流が悪くなり、姿勢が悪化して、ますます下っ腹はぽっこりしてきてしまいます。

腰が重いというのであれば、まずは近所をゆっくり15分程度散歩からスタートしてみては。アーユルヴェーダでは、食後に散歩をすると、腸の動きを刺激して、お通じ改善すると考えられています。また、ヨガのねじり系のポーズのおすすめ。お腹の内側から雑巾絞りをするようにねじると、内臓脂肪にもダイレクトに効果が期待できますし、お通じ改善も叶うかも◎

また、もう少し本腰を入れて、お腹をしっかり引っ込めたいという方は、お腹まわりの筋肉を鍛える筋トレと、脂肪燃焼のための有酸素運動にもトライしてみてはいかがでしょうか。

2. 食生活

脂肪蓄積によるぽっこりお腹には、腸内環境を整えることを意識するのがおすすめ。

スナック菓子や、揚げ物系はお腹に負担がかかりやすく、アーユルヴェーダ的には便が出づらくなる傾向にあります。上質な油分と水分をしっかり取るのがおすすめです。アーユルヴェーダでよく言われるのが、バターから作った乳製品由来のオイル『ギー』は、便秘解消に効果的と考えられています。ただし、これはうさぎのようなコロコロ便の方におすすめ。Kさんの場合、脂っこいものを食べていることがべっとり便の原因と考えられるので、消化不良を起こしている可能性もあり。食物繊維が豊富野菜などを煮物にして食べると効果を感じられるかもしれません。食べすぎにも要注意です。

また、食べ方も注意が必要。早食いの場合、「満腹だ〜」と感じる前に食べ終わってしまうため、食べすぎてしまうことがあります。すると、血糖値を急上昇させたり、余分な脂肪分の蓄積を増やすことにつながってしまうことも…内臓脂肪を溜め込まないためにもゆっくり時間をかけ、よく噛んで食べると、腹八分目で満足しましょう!

最初にお伝えした通り、40代を過ぎてくると更年期の一歩手前のプレ更年期の症状が出てくる方も少なくなくありません。必要に応じて、婦人科にかかることも検討してみて下さいね。

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AUTHOR

桑子麻衣子

桑子麻衣子

1986年横浜生まれの物書き。2013年よりシンガポール在住。日本、シンガポールで教育業界営業職、人材紹介コンサルタント、ヨガインストラクター、アーユルヴェーダアドバイザーをする傍、自主運営でwebマガジンを立ち上げたのち物書きとして独立。趣味は、森林浴。



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