病気になりにくい身体を目指そう! 管理栄養士がオススメする「免疫機能を低下させない食材&食事」

 病気になりにくい身体を目指そう! 管理栄養士がオススメする「免疫機能を低下させない食材&食事」
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健康の源は毎日の食事にあります。 スーパーでも手軽に手に入る食材で免疫機能を下げないように努め、病気になりにくい身体を目指しましょう!

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そもそも免疫力って何?

免疫の「疫」は「病気」を意味します。免疫力とは「病気を免れる力」のことです。免疫力が低下する要因は、ストレスや加齢、運動不足、睡眠不足、過労など様々なことがあげられます。そして、免疫機能の維持や活性化に欠かせない栄養素を、直接体内にとりこむ唯一の方法は「食事」です。つまり、毎日の食事を意識することで、免疫力を維持することができるのです。

免疫力を下げない食事とは

免疫力を高めるために必要なポイントは、主に二つあります。まず一つが「免疫力を高める栄養素を摂取する」ことです。免疫細胞を活性化させる栄養素や、皮膚や粘膜の代謝を高める栄養素を摂取することで、免疫力を高める効果が期待できます。もう一つが「腸内環境を整える」ことです。腸には、体内の免疫細胞の「約7割」が存在するといわれています。免疫力を高めるためには、元気な腸内環境が重要なポイントとなります。

管理栄養士がオススメする免疫力を維持する食材

緑黄色野菜や海藻類、生姜、発酵食品など、免疫力を高める食材は多く存在します。その中でも、より手軽に食べられる「免疫力アップにオススメの食材」を以下3つ紹介します。

トマト

トマトは「トマトが赤くなると医者が青くなる」と言われるほど、免疫力アップに欠かせない栄養素が豊富に含まれている食材です。その中でも免疫力アップに必須のビタミンエース(ビタミンA・C・E)が全て含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜を強くし、ビタミンCは免疫細胞のはたらきを助け、ビタミンEは血行を良くして代謝が上がり免疫強化に繋がります。また、赤い色素成分であるリコピンは強力な抗酸化作用があり、高い健康効果が期待できます。カットするだけで手軽に食べられますが、忙しい時はミニトマトを活用したり、無塩のトマトジュースで補給したりしましょう。

いちご

手軽につまめるいちごは、ビタミンC含有量が果物の中でトップクラスです。ビタミンCは免疫細胞のはたらきをサポートし、粘膜を健康に保つ役割があるので、病原菌から守ることに役立ちます。いちごを5〜6粒食べれば1日に必要なビタミンCを補給できるので、旬の時期にはぜひストックしておきたい食材です。また、いちごは水溶性食物繊維ペクチンが豊富です。ペクチンは、善玉菌を増やし腸内環境を整える作用があり、免疫力を高める効果が期待できます。

まいたけ

きのこ類は食物繊維の「β-グルカン」が豊富で、その中でもまいたけはトップクラスの含有量です。「β-グルカン」は腸の免疫細胞に作用し、免疫力を高めるといわれています。まいたけは低カロリーで、料理の味の邪魔をせず、カサ増しにも適したダイエット向け食材。ぜひ毎日の食事にプラスしてみてくださいね。

健康食材をとりいれて病気知らずの身体になろう

病気にかかると、身体もきつく、動きたくても動けない状態になり生活の質が一気に下がってしまいます。病気にかからないように、今回紹介した免疫力を高める食材をとり入れて、内側から予防していきましょう。また、免疫力を高めるために、適度な運動や十分な休息、ストレスをためないことも意識されてくださいね。

「免疫力アップ食材」を上手に活用して、元気な毎日を過ごしましょう!
 

参考:

健康長寿ネット「免疫力を高める食事とは」

・西東社「新しい栄養学と食のきほん事典」

・池田書店「からだによく効く食材&食べあわせ手帖」
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AUTHOR

小玉奈津実

小玉奈津実

管理栄養士。サプリメントの商品開発や外食チェーン店のメニュー開発、老人保健施設での献立作成や栄養価換算などに携わったのち、現在はフリーの管理栄養士として活動中。企業との共同でのサプリメント商品開発、オンラインでの栄養指導、食や健康に関するコラム執筆や監修、ママ向けの宅配弁当の作成など、実績300件以上をもつ。身体を作る「食」の重要性を、わかりやすく丁寧に伝えることが使命と感じている。プライベートでは、3児のママとして毎日育児に奮闘中。



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