「めちゃくちゃ疲れた場合、どれくらいで疲れが取れる?」の問いに、更年期世代のあなたはどう答える?
更年期の方に向けたサービス「よりそる」を運営する高本玲代さんが綴るコラム連載。高本さんご自身もまさに更年期世代。わかりやすい不調だけではない更年期の影響について、体験を交えてお話しいただきます。
色々なライフイベントが重なり、疲れがたまりにたまることがあるかと思います。更年期は子育て、キャリア、介護など様々な問題が重なる時期でもあります。
体力が低下している更年期の時期ですが、皆さんはどれくらい疲れがとれないでしょうか?
先日SNSのアンケートで98名に「めちゃくちゃ疲れた場合、どれくらいで疲れが取れますか?」と聞いたところ、3日以内が約60%、4~7日以内が約10%、8日~14日以内が約20% それ以上が10%という結果でした
さて、想像してほしいのですが、あなたは疲労で3日間丸々入院したとして、疲れが取れると思いますか?
そう聞くとほとんどの人はYESと言います。
つまり、4日以上疲れが長引く人は短期間で疲れをとれる環境をとるのが難しいと考えます。
逆に、3日間丸々入院したとしても疲れが取れない、ということであれば、何らかの疾患の可能性がありますから、きちんと医師に相談しながら治療をしていく必要があるでしょう。
疲れが長引くと「それを当たり前」と思ったり「こんな自分はダメだ」と思う人がいますが、「3日間入院してゆっくり休んでもとれない疲れか」と考えてみると良いかもしれません。
もしそれで疲れがとれる、と感じるのであれば、短期間でもじっくり休むことを考えてみましょう。例えば土日の前後にもう一日休みをくっつけて「回復のための3日間」としてしまうこともありでしょう。
家族がいる場合でも宣言して休むことは大事になります。
極端に言えば、「家族がいると休めない」という人は強制的にホテルに泊まるくらい考えても良いと思います。だましだましすごして、ずっと不調を抱えるよりも楽になります。
旅行に出るのもありでしょう。
同時にイメージして「私は3日入院しても回復しそうにない」ということであれば、婦人科やメンタルクリニックなどをきちんと受診をしてみてください。
また、環境設定以外にも疲れが長引く原因は「どこを回復地点とするか」ということもあります。完璧主義なひとほど、何の不具合もなく元気に動けている状態をイメージしています。
しかし、この世代、よく考えると「どこも不具合なし」「朝から晩までパーフェクト」ということは年に数回なのではないでしょうか?
若い時ほど動けないな、疲れやすくなったな、と痛感する世代でもありますから、多少の不具合は多めに見て「まぁ一日過ごせたよね」「仕事して帰ってきたし私えらいわ」くらいに思えるようになること。つまり「今の自分を受け入れる力」も育てていく事もこの世代は大事になってくるのです。
AUTHOR
高本玲代
フェムテック起業家・社会活動家。自身のウツや更年期の経験から更年期女性のケアプロ グラム「よりそる」を立ち上げる。東京都をはじめとする自治体やポーラをはじめとする 企業向けに研修を実施。NHKをはじめメディア掲載50社以上。「がんばらない更年期」 についてYoutube「更年期アカデミー よりそる」で発信中。
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く