【にんじん】に加えるだけ!一緒に摂ると栄養が吸収が高まる「ちょい足し食材」管理栄養士が解説

 【にんじん】に加えるだけ!一緒に摂ると栄養が吸収が高まる「ちょい足し食材」管理栄養士が解説
photo by Natsuki Kobayashi

常備野菜のにんじん。いつでも手に入るため旬を意識することが少ないですが、春と冬の2回旬があります。旬のものは栄養価が高いのが嬉しいポイント。栄養満点でどんな料理にも合う万能な緑黄色野菜です。彩もきれいなので毎日の食事に欠かせない野菜ですよね。にんじんの栄養素とはたらき、組み合わせると栄養価がアップする旬の果物のレシピもご紹介します。

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にんじんの栄養と身体に嬉しいはたらき

にんじんにはβ‐カロテン・食物繊維・カリウム・ビタミンCなど様々な栄養素が含まれている緑黄色野菜です。

β‐カロテン

にんじんはβ‐カロテンの含有量が多いです。体内でビタミンAに変換されるため、皮膚・粘膜・目の健康に働きます。細胞を正常に分化させるはたらきもあるため、子どもにも重要な栄養素といえます。免疫力のアップにも期待ができ感染症を予防、また抗酸化作用が強くアンチエイジングにも期待ができます。

食物繊維

食物繊維は排便をスムーズにするはたらきがあります。食物繊維は大きく2つ【水に溶けない不溶性食物繊維】と【水に溶ける水溶性食物繊維】に分けられます。にんじんにはどちらも含まれていますが、不溶性食物繊維の方が多く含まれています。腸の中で水分を吸い込み膨らんだりすることで腸を刺激します。水溶性食物繊維は急激な血糖値の上昇を抑える・コレステロールの吸収を抑える・腹持ちをよくするため肥満の予防にも期待ができます。

カリウム

カリウムはむくみを改善したり血圧を下げるはたらきが期待できる栄養素です。身体の中の塩分量が多くなるとそれを緩和しようと水分をため込んでしまいます。これがむくみの原因なので、カリウムを摂取することで余分な水分が外に出されるためむくみ改善につながります。

ビタミンⅭ

ビタミンⅭはコラーゲンを作り出すのに必要で美容に欠かせない栄養素です。コラーゲンが不足すると血管・皮膚・骨がもろくなってしまいます。また、強い抗酸化作用があって、鉄の吸収をよくしたりメラニン色素の沈着を防ぐ効果を期待できます。

にんじんと組み合わせると栄養価アップする果物とは

ズバリ!1月から3月に旬を迎える【いよかん】です。いよかんにはビタミンⅭ・クエン酸・食物繊維・ヘスペリジン(ビタミンPの仲間)などの栄養素が含まれています。ヘスペリジンは聞き慣れない栄養素ですがビタミンⅭの吸収率をアップさせてくれます。そのため、ビタミンCが含まれるにんじんと組み合わせることによって効率よく栄養を吸収できるのです。誰でも簡単に作れる【にんじん】と【いよかん】を使ったレシピを紹介します。

にんじんといよかんのラぺ

≪材料≫2人分

・にんじん    1本

・いよかん    1個

・塩       ひとつまみ

A オリーブオイル 大さじ1

A 酢       大さじ1

A はちみつ    小さじ1

A塩コショウ   少々

≪作り方≫

①にんじんを千切りにし塩をもみ込み5分ほど置いておく

photo by Kobayashi
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②いよかんの実を取り出し一口大に切る

③にんじんの水気をよく切り、Aをよく混ぜ合わせたところに、にんじんといよかんを加えよく和える

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まとめ

にんじんには私たちの健康に良いはたらきをする栄養素が含まれています。免疫力アップや生活習慣病へも期待ができる栄養満点な野菜です。使いやすい食材なのでぜひ色んな料理に加えて美味しくいただき、効率よく栄養を摂り入れていきましょう。

※参考文献 厚生労働省 e-ヘルスネット

      正しい知識で健康をつくるあたらしい栄養学 高橋書店

ライター/小林夏季(管理栄養士)

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AUTHOR

NS Labo(栄養サポート研究所)

NS Labo(栄養サポート研究所)

全国の栄養士、管理栄養士をサービスパートナーとして、健康やダイエット、美容関連の 商品開発や監修、講演やコラム執筆、メディア出演などウェルネス分野を中心に幅広く事 業を行っている。 また、2020年に「ウェルネスライフコーチ協会」を立ち上げコミュニティを通して健康貢 献活動を行っている。



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