映画『アメリ』主演女優オドレイ・トトゥ(47歳)の挑戦|後悔したくない!養女を迎えて念願の母親に
映画『アメリ』などで知られるフランスの女優オドレイ・トトゥ、最近見かけないと思った人も多いのでは?
フランスの女優オドレイ・トトゥが後悔したくなかったこと
フランスの女優オドレイ・トトゥは、2000年代初頭、日本でも大ヒットとなったフランス映画『アメリ』をきっかけに一躍スターダムを駆け上がり、フランス国内だけでなく、国際的スターとなった。2000年代には17本の映画がリリースされ、2010年代には13本がリリースされた後、2019年公開の映画『ジーザス・ロールズ』以降、映画界から遠ざかっていた。近日公開予定の仏アニメーション映画『Nina et le secret du hérisson(原題)』で声優を務めるのみで実写の新作映画の話題はない。
通常プライベートについて多くを語らないオドレイ・トトゥだが、先日、仏雑誌「L’Obs」のインタビューに応じ、映画界から離れていた間に彼女が下した大きな人生の決断、そして生活の変化について告白した。
大きな人生の決断
「時間が欲しかったんです。心の自由を手に入れ、写真をとったり、絵画を描いたり、文章を書いたり、没頭する時間が必要でした。人生は冒険のようで、幸せになる自由を持つ勇気が必要です。私は時間をかけて精神的な自由を手にし、以前から始めていた個人プロジェクトに専念したかったのです」とオドレィ・トトゥは語り始めた。彼女は女優業の傍ら、絵を描くことが大好きで、現在は自身が執筆した子ども向け絵本のための挿絵を描いている。
このところ、映画作品に出演していないオドレイだが、映画界における自分の将来に関しては具体的な回答は避けた。「私はこの仕事を辞めるつもりはなく、実際、考えたことはありません。他人がそのように言っているだけです。自分自身に新たな挑戦へと進む自由を与えただけなんです」と説明した。
“母親になる”という新たな挑戦
今回のインタビューで彼女が言及した“新たな挑戦”とは母親業のことを意味した。映画『アメリ』のスターは、なんと、2019年にひとりで、ベトナム人の小さな娘を養子に迎えて母親となっていたのである。オドレイ・トトゥは、娘が生まれる1〜2年前に撮影現場から離れることを決心したという。オドレイは「熟慮の上に熟慮を重ねた結果です。娘のために撮影のために娘から離れるようとは思いません。私の人生は母親になったことで大きく変わりました」と述べた。彼女の子育てに専念するため、仕事のオファーもいくつか断ったという。
「多くの人が母親になることを経験せずに後悔していること、子育ての数年間はあっという間だったという声を数多く耳にしてきました。母になることは私の目標であり、夢であり、それが私の身に起こる日はとても大切なことだと思っていました」と語った。
オドレイ・トトゥは女優業を完全に諦めたわけではないようだが、彼女をスクリーンで観られる日はしばらくお預けになりそうだ。
出典:Audrey Tautou, rares confidences sur sa vie de maman
Audrey Tautou maman, ses très rares confidences : “Ma vie a énormément changé”
AUTHOR
山口華恵
翻訳者・ライター。大学卒業後、製薬会社やPR代理店勤務を経て10年間海外(ベルギー・ドイツ・アメリカ)で暮らす。現在は翻訳(仏英日)、ライフスタイルや海外セレブリティに関する記事を執筆するなど、フリーランスとして活動。趣味はヨガとインテリア。
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