疲れた時にハチミツを勧めたい理由|ハチミツの知られざる栄養価と種類について管理栄養士が解説
日々の業務や運動時、疲れが溜まると「甘いものが食べたいな」と思うことはありませんか?甘いものを食べるなら体に良い食品を取り入れ、健康的に疲れを回復したいですね。今回は疲れた時におすすめのハチミツの栄養や選び方について管理栄養士が詳しく解説していきます。
ハチミツにはどんな栄養が含まれているの?
ハチミツは非常に古い時代から私達の体のケアに役立っています。
例えばエジプトやギリシャ・中国などでは、健康維持をする食品として貴重なものとして扱われていました。
ハチミツの主な成分は糖質と水分です。それ以外の栄養調査ではカリウム・カルシウム・葉酸なども含まれています。
ハチミツと白砂糖を比較すると、栄養価が白砂糖より多く含まれているのにハチミツの方がカロリーが低いことがわかります。
ハチミツはなぜ疲労回復によいの?
ハチミツは2つの種類の糖分で出来上がっており、その2つがグルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)です。
グルコースは私たちの体で脳のエネルギー源であり、疲れた時に体の回復をサポートしてくれる大切な成分です。
実際、プロアスリート選手もきつい運動後はしっかりと糖分の補給をして体のリカバリーをしています。
また、フルクトースがハチミツの中に同時に含まれていることで、体の中で吸収が早くなり回復をスムーズにしてくれます。
さらに、カリウムやカルシウム・葉酸など体に不足しがちな栄養成分も補うことができ一石二鳥です。
どんなハチミツがおすすめ?注意するポイントは?
ハチミツにはいろいろな種類があり、エネルギーや栄養素を体に取り入れるためにも、自分に合った食材選びは大切です。
加糖ハチミツ
水あめとハチミツを混ぜ合わせた内容です。糖分はあるもののフルクトースの割合や栄養素は減ってしまいます。しかしながら、価格は低めのため、ハチミツを手頃に楽しみたい方におすすめです。
精製ハチミツ
ハチミツに含まれている水分を飛ばしタンパク質やミネラルなど除去した製品です。ハチミツ独特の風味は少ないため、ハチミツの香りが苦手という方には食べやすく料理などに向いています。
純粋ハチミツ
天然成分100%でグルコースやフルクトースの含有量や水分量など品質基準があり厳しいチェックを満たしたハチミツです。
価格高めの商品が多いですが、天然成分や品質にこだわりがある方にはおすすめです。
使用方法など目的に合わせてご自身の生活にあったハチミツを使用しましょう。
管理栄養士からのアドバイス
ハチミツは体の回復をしやすい成分が含まれており、添加物も含まれていないため、安心して使用することができます。そのまま食べてもよいですが、ハチミツのレモン漬けなどを作り、水や炭酸水で割ってさっぱりドリンクとして楽しむこともできます。ただ、注意点として、免疫力の弱い1歳未満の子供はボツリヌス菌の感染のリスクがあるため、ハチミツを食べる事はできません。
疲労回復におすすめのハチミツ。ぜひ生活に取り入れてみてください。
AUTHOR
竹内寿美恵
保育園栄養士、スポーツ栄養士、国立病院にて臨床栄養を経験。さまざまな経験を積む中で、ストレスの軽減をし、心身共に幸せな生き方をしたいと心に決める。 そのために『食×栄養×ヨガ』を組み合わせたホリスティックな知識をより深く学ぼうとインドネシア、バリ島にてベジタリアン、ヴィーガン、ローフード、ヨガ栄養学の留学をする。 現在は栄養カウンセリング、ヨガインストラクターなどフリーランスの管理栄養士として活動。
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