【牛乳の種類】低脂肪乳と低脂肪牛乳は違う?牛乳より安価なのに栄養が高いって本当?栄養士が解説
牛乳売り場に行くと、低脂肪と記載されたものの方が安いと感じたことはないでしょうか?カロリーが低くて安価なのであればつい手に取りたくなりますが、味や栄養価はどうなのでしょうか。詳しくご紹介します。
牛乳の種類とは?
そもそも飲料用の乳製品は、「牛乳」「加工乳」「乳飲料」の3種類があります。
①牛乳
牛から絞った乳(生乳)のみを原料としているもの。
牛乳から乳脂肪分を調整した「低脂肪牛乳」や「無脂肪牛乳」などを含みます。
②加工乳
生乳に、乳製品(脱脂乳、脱脂粉乳、濃縮乳、クリーム、バターなど)を加えたもの。
濃縮乳やクリーム、バターを加えて濃厚な味わいにしたものや、脂肪分を減らした低脂肪などがあります。
③乳飲料
生乳や乳製品を主原料に、乳製品以外のもの(ビタミン、ミネラル、コーヒー、果汁など)を加えたもの。
カルシウムや鉄を強化したものや、コーヒーなどを入れたもの、乳糖不耐症のために乳糖を分解したものなどがあります。
「低脂肪」と表記されるものも3種類あった
飲料乳が3種類あることがわかりましたが、実は「低脂肪」と表記されたものも3種類あることをご存知ですか?
上記の①牛乳に属する「低脂肪牛乳」、②加工乳に属する「低脂肪乳(加工乳)」、③乳飲料に属する「低脂肪乳(乳飲料)」です。
①牛乳に属する「低脂肪牛乳」
「低脂肪牛乳」は、牛乳から脂肪分を除いたものなので、一番牛乳に近い味わい。栄養価も乳脂肪分以外は牛乳と似ているものが多いです。牛乳の味わいが好きだけど脂肪を減らしたい方は、「低脂肪牛乳」がおすすめです。
②加工乳に属する「低脂肪乳(加工乳)」
「低脂肪乳(加工乳)」は脱脂乳などを加えて乳脂肪分を少なくしています。安価なものが多く、脱脂粉乳を加えているので栄養面でも優れています。
牛乳と比較して、
・カロリー 約30%カット
・脂質 約75%カット
・たんぱく質 約15%アップ
・カルシウム 約20%アップ
味わいは脂肪分が少ないのであっさりしたものが多い印象。牛乳が苦手な方は飲みやすいと感じる方もいるようです。牛乳をコーヒーで割ったり、料理によく使う方は「低脂肪乳(加工乳)」がおすすめです。
③乳飲料に属する「低脂肪乳(乳飲料)」
「低脂肪乳(乳飲料)」は添加しているもの次第なので、味わいや栄養価、価格も商品によって様々。鉄やビタミンDなど、普段の食事で不足しがちな栄養素を補えるのは魅力的ですよね。
いかがでしたでしょうか?低脂肪と表記されたものでも様々な特徴があるので、味わいや栄養価、価格などを考慮してお好みのものを選んでくださいね。
<参考元>
一般社団法人Jミルク 知って納得!牛乳の種類
一般社団法人日本乳業協会 「低脂肪牛乳」と「低脂肪乳(加工乳)」「低脂肪乳(乳飲料)」の違いはなんですか?
文部科学省 食品成分データベース
AUTHOR
和田 梓
管理栄養士。これまでヘルスケアIT企業にて、ダイエット・糖尿病・IBD・CKDなど、幅広い悩みに向けたレシピ開発を100件以上行う。その他、記事執筆、WEBページの企画・編集、保健指導などに従事。ハーブやスパイスを使った創作家庭料理が得意。
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