【セルフプレジャーは恥ずかしいこと?】ウーマナイザー広報が語る、日本女性に知って欲しい性の健康
セルフプレジャーが恥ずかしいのは自然なこと
ーーセルフプレジャーについて、恥ずかしいとか罪悪感を感じるっていうネガティブなイメージを持ってる方はまだまだいらっしゃると思います。小澤さんからそういった方に向けてのお考えをお聞きしたいです。
小澤さん:プライベートなことなので、「恥ずかしい」と感じてしまうことは自然だと思います。セルフプレジャーの情報が増えている中、そう感じてしまう自分に対して「時代遅れ」などとは決して思ってほしくはないです。わたしも以前はそう感じていましたし。あとは、セルフプレジャーは健康的で自然なことであるのは間違いないですし、心身共に色々なメリットがあります。なので、自分を受け入れて愛情を注ぐセルフラブの一環として捉えてみたら、「罪悪感」がなくなり、少し気持ちが楽になるかもしれません。自分のペースでセルフプレジャーを楽しんでいただきたいですね。
ーー確かに。何もハードルを感じなくていいんですね。
小澤さん:はい。今後はさらに世の中の風向きが変わって、セルフプレジャーグッズが日々当たり前に使う商品として浸透していくと思いますし。もちろん無理にする必要はありません。したい時にすればいいと思います。でもそれは恥ずかしいことではない。そんな時代になってくと思いますし、実現できるように頑張ります!
卑猥なイメージから、健康的なものへ
ーーここ数年間の、日本のユーザーの反応をお聞きしたいです。
小澤さん:データに基づいてお話しすると、弊社の「日本人女性のプレジャーグッズの使用率」の調査で「セルフプレジャーをしたことがあるか」という質問に、およそ59%の女性が「したことがある」と回答。そのうち「セルフプレジャーグッズを1回でも使ったことがある」と答えたのは76%にも上りました。ほかの国や地域に比べると少なめではありますが、意外と多くてびっくりしました。(Lovehoney Group社「Sex Toys Usage Global Survey(2022年)」)
実際に、ここ2-3年でフェムテックというワードが日本でも浸透し始めていますよね。メディアで取り上げられる機会も増えてきた。 セルフプレジャーグッズも女性の性の悩みを解決する商品として取り上げられるようになり、関心が高まっている印象はあります。最近では百貨店や家電量販店でもオープンに販売されるようになってきているので、少しずつですが卑猥なものから健康的なものへとイメージが革新されてきていると感じています。
ーー家電量販店に並ぶなんて、かなり大きな変化ですよね。
小澤さん:そうなんですよ。今までだとアダルトショップや、いわゆる18禁のカーテンをくぐった先に置いてあって入りづらいし、そもそも入るのが怖いじゃないですか。なので、家電量販店などの女性が安心して行きやすい場所に販路を拡大するのは非常に重要なことだと考えています。
ラジオでも性教育番組が登場
ーー性教育ラジオ番組「バイエルンから愛を込めて」でウーマナイザーさんがスポンサーをされていますが、リスナーさんに伝えたいことは何でしょうか?
小澤さん:この番組は日本のリスナーさん向けに制作していますが、やっぱり日本は性に関する話題に対してタブー視しがちなので、性に関するトピックを話し合う場所っていうのが限られていると思うんです。必要な情報を学校で学べなかったり、学校以外でも話せる人がいない方も多いはず。親しい友人や親子間でもちょっと勇気が必要だと思うので。番組内では性に関する様々なトピックを取り上げているので、今まで疑問に思っていたことや知りたかったことを吸収していただけたらなと思います。
ーーそういった情報に触れられる媒体がどんどん増えていくのってすごく素敵だなと思います。
小澤さん:もっと広がっていけば嬉しいです。あと、放送は土曜日の夜7時の時間帯なので平日よりはゆっくり聞ける方が多いかと。
ーーゆったりと知識をインプットしたい時にいいかもしれないですね。これからどういったコンテンツを展開していきたいですか?
小澤さん:いろんな国の事情を学べるコーナーを増やしていきたいです。最近はドイツから、セクソロジストのエリザベスさんが登場しているんですが、やっぱり日本のラジオ番組なのでアジア圏にフォーカスして韓国や台湾、香港の現状を取り扱っていきたいです。共感しやすいからこそ学べる部分もあると思うので。
ーーいろんな発見がありそうですね。
小澤さん:みんなでオープンに学べる場にしていきたいです!
小澤美優さん プロフィール
グローバル企業のライフスタイルブランドで日本市場のマーケティング・PRを担当したのち、2022年、世界中を拠点とするLovehoney Groupに日本の広報・PRとして入社。商品の魅力を発信する他、海外広報事業のサポートなど幅広く担当している。
AUTHOR
竹田歩未
ライター/中国語翻訳。大学在学中に場所や時間に縛られない働き方に興味を持つ。卒業後の2022年〜ライターとして活動しながら念願の台湾留学を実現。Instagram「フェムテクラブ|フェムテック・フェムケアグッズ」を運営。SNS:Ayumi Takeda @ayumin_tkd フェムテクラブ @femteclub
- SHARE:
- X(旧twitter)
- LINE
- noteで書く