“ヨガのロックスター”クリシュナ・ダスがキルタンを歌い続ける理由

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“ヨガのロックスター”クリシュナ・ダスがキルタンを歌い続ける理由

西洋のチャンティング・アーティストの中でも、かつてないほど多くのヒット曲を生み出してきたキルタン界の“キング”クリシュナ・ダス。2012年に発売された『Live Anada』はグラミー賞ベスト・ニューエージ部門にノミネートされるなど、ヨガコミュニティのみならず、世界中にキルタンを広めた先駆者である。精力的にライブを行いながらも「ライブで表現したいことはない」と話すクリシュナ・ダス。その真意とは。

――11年ぶりの来日です。久々の日本でのワークショップはいかがでしたか?

クリシュナ・ダス(以下、K.D): 「11年は長いですよね。でも前回の来日から5分程度しかたっていないのでは?と思うほど短く感じます。ワークショップは最高でした。前回は皆さん恥ずかしがり、下を向いてばかりで質問もほとんどありませんでした。でも今回は、たくさんの手が上がり、積極的に質問をしてくれたからです。以前は皆さんにとって、私のワークショップの内容すべてが感じられた。だからどんな質問をしたらいいのかさえわからなかったんですね。でも11年の間に、日本の皆さんのプラクティスが進んだことで質問も出てきた。また、本当に大事なことは『どうやってプラクティスをするのか?』ではなく『プラクティスすることの意味』であることも、理解してきていると感じました」

クリシュナダス
(Photo by YOGASPOT)

――具体的に言うと?

K.D:「現代のヨガ、特にアーサナだけを練習している人たちは、ヨガの哲学的なバックグラウンド、教え方を知らない人たちが多いです。彼ら彼女らの目的は、“街いちばんのかっこいいお尻”を得ることであり、それがハッピーになれる理由でもあります。しかし、いざ美しいお尻を手にすると『ハッピーの元はこれではなかったのだな』と気づきます。ですから、彼らにとって“かっこいいお尻”のためにプラクティスを重ねることは、通らなくてはいけない道の一つです。それに、実はアーサナだけを練習している人たちも、無意識のうちに“今この瞬間に意識を向ける”ことはできているし、アーサナによって心地よさも感じている。子供はほかのすべてを忘れて、目の前の遊びに没頭するでしょう? 私たちも同じように、今の瞬間に意識を向けて、無駄な考えから解放されることが必要なのです」

Text by Kyoko Nagashima
Special thanks to YOGA SPOT&Tamiko Hayashi

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