血液サラサラ効果に期待して…玉ねぎを食べ"過ぎる"とどうなる?玉ねぎを食べるときの意外な注意点
玉ねぎはどの季節でも手に入りやすく、加熱しても生でも食べられるため日々の食事に欠かせない野菜ですよね。血液をサラサラにする効果を期待して、たくさん食べている方もいるのではないでしょうか。しかし、実は玉ねぎは食べれば食べるほど効果がある、というわけではありません。今回は玉ねぎの意外な効果や適量についてお伝えします。
玉ねぎを食べすぎるとどうなる?
玉ねぎを食べすぎてしまうと、腹痛や胸焼けを引き起こすことがあります。
生の玉ねぎを食べたときに辛味を感じたことがありますよね。玉ねぎに辛味や香りがあるのは硫黄化合物が含まれているからです。
実は、この硫黄化合物には強い殺菌作用があり、たくさん食べることで胃粘膜が刺激を受けてしまいます。胃腸が刺激を受けたことにより、腹痛や胸焼けなどの症状が出てしまうことがあるのです。
ただし、玉ねぎに含まれる硫黄化合物の作用は決して悪いことばかりではありません。利尿作用や消化液の分泌、血糖値を下げるなどの効果があります。
つまり、玉ねぎは食べすぎると強い殺菌作用を受けてしまうけれど、適度に食べることが健康的な生活につながるというわけですね。
玉ねぎの適量とは?
玉ねぎの摂取量には上限が決められていません。食べ過ぎによる腹痛や胸焼けを防ぐための目安としての適量は、生で食べる場合1日あたり50〜70g程度です。中くらいのサイズの玉ねぎは1個200g程度なので、玉ねぎの大きさにより1/4〜1/2個程度を目安にするといいですね。
オニオンスライスを生で食べる場合、気がつかないうちにたくさん食べてしまう可能性があるので注意しておきましょう。
玉ねぎを食べるときの注意点は?
玉ねぎを食べるときは量に気をつけるだけでなく、以下の点にも注意しておきましょう。
胃腸が弱っているときは避ける
食べ過ぎ、ストレス、病気などで胃腸が弱っているときは、生の玉ねぎの食べ過ぎに注意しましょう。胃腸の調子がいいときなら何の症状もでない量だったとしても、弱っているときは刺激を受けやすく、腹痛・胸焼けなどの症状がでてしまうかもしれません。
水にさらす、加熱する
玉ねぎを水にさらしたり、加熱したりすることで胃腸への刺激がある成分が水に溶け出し、減少します。適量よりも多めに食べたいときや生の玉ねぎを食べるときは、水にさらしたり加熱したりすることで、刺激をおさえて胃腸への負担を減らすようにしましょう。
水にさらす目安の時間は5〜10分程度です。さらしすぎると逆に栄養成分を失いすぎてしまうので、気をつけてくださいね。
玉ねぎを大量に食べることで、胃腸が強い刺激を受けてしまうかもしれません。特に元々胃腸の調子が悪いときや生のたまねぎをたっぷりと食べたいときは注意が必要です。しかし、基本的に玉ねぎはわたしたちの体の健康のために食べておきたい野菜のひとつです。適量を意識して、食事に取り入れていきましょう。
【参照|一般財団法人 日本健康文化振興会 本部|たべもの歳時期】
AUTHOR
なつめももこ
管理栄養士/Webライター/イラストレーター。管理栄養士として病院に7年間勤務。出産を機に「子どもとの時間を大切にしながら働くこと」を目標にフリーランスのWebライター&イラストレーターとして活動開始。現在は栄養に関する記事を執筆するほか、未経験からイラストレーターになる方法について発信している。
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