"沈黙の臓器"肝臓に悪影響を及ぼす食べ物ワースト3とは?管理栄養士が解説

 "沈黙の臓器"肝臓に悪影響を及ぼす食べ物ワースト3とは?管理栄養士が解説
Adobe Stock

肝臓はアルコールでダメージを受けるイメージがあるかもしれませんが、お酒を飲まなくても肝臓に悪影響を及ぼします。 最近では食べ過ぎによって肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」を発症する方が増えているといわれています。 肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、機能障害になっても症状が出にくく、気づいた頃には重症化し治療が必要になるケースがあります。 そのため、日頃から肝臓に負担をかけない食生活を心掛けることが重要です。 今回は肝臓に悪い食べ物をご紹介します。 肝臓に負担をかけずに健やかに過ごすためにも、今回の記事を参考にしてくださいね。

広告

肝臓に悪い食べ物ランキング!ワースト3を紹介

肝臓に悪影響を及ぼす食べ物としては、高カロリーのものや糖質・脂質を多く含むものなどが挙げられます。

そのなかでも食べ過ぎに注意したい食べ物ワースト3をご紹介します。

3位 菓子パン・菓子類

菓子パン
菓子パンは糖質が高く高カロリー。photo by Adobe Stock

菓子パンは手軽に取り入れやすく、主食として食べている方もいらっしゃるでしょう。しかし、菓子パンは糖質が多く高カロリーであるため、カロリーの摂り過ぎにつながる可能性があります。

菓子類も同様に糖質や脂質を多く含むため、食べ過ぎないように注意しましょう。

2位 脂身の多い肉

脂身
脂身の多い肉は食べ過ぎると肥満の原因に。photo by Adobe Stock

脂身の多い肉はカロリーを多く含んでいるため、食べ過ぎると肥満の原因になります。また飽和脂肪酸という脂質も多く含まれており、肝臓に悪影響を及ぼします。

肉料理をよく食べる場合は量や頻度を減らし、脂身の多い肉は控えるようにしましょう。

1位 果物

果物
果物を食べる場合は1日約200gまでに。photo by Adobe Stock

果物には果糖が多く含まれており、食べ過ぎると肝臓に悪影響を及ぼします。果物を食べる場合は1日約200gまでとして、それ以上食べないように意識しましょう。なお、果物200gはみかんの2個分に相当します。

肝機能を維持する上で、意識したい食生活のポイント

肝機能
photo by Adobe Stock

食べ過ぎや飲み過ぎ、偏った食事により肝臓に負担がかかります。

そのため、食事では食べ過ぎに注意し栄養バランスの良い食事を意識しましょう。

BMIが25以上は肥満に該当し、普段から食べ過ぎている可能性があります。その場合は食事の量を調整して、減量に努めることが重要です。なお、BMIは肥満度を示す指標で、[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で算出されます。

肉料理や揚げ物など特定のものをよく食べている場合は、食べる量や頻度を減らし、野菜や魚を取り入れて栄養バランスの良い食事にすることがポイントです。

また、飲み物のうち清涼飲料水は果糖を多く含むため、飲み過ぎに注意が必要です。

毎日のようにジュースなどの甘い飲み物を飲んでいる方は、控えるようにしましょう。

日頃から肝臓に負担をかけない食事をしよう!

健康的な食事
photo by Adobe Stock

1日くらい食べ過ぎても大丈夫と思っていても、そんな生活が毎日のように続いてしまうと肝臓も悲鳴をあげてしまいます。

まずは日頃から肝臓に負担をかけない食事にすることを心掛けていきましょう。

また、定期的に健康診断を受けて肝臓の検査値が問題ないかをチェックしておくことも重要です。

もし肝臓の数値が高い場合は、一人で悩まず医師や専門家に相談してくださいね。

【参考文献】(2023年5月22日閲覧)

・厚生労働省, 肝疾患に関する留意事項
・文部科学省, 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
・日本消化器病学会, NAFLD/NASHガイド
・農林水産省, 「食事バランスガイド」の適量と料理区分

広告

AUTHOR

一ノ木菜摘

一ノ木菜摘

管理栄養士/ライター。短大卒業後、病院で栄養士として働きながら管理栄養士免許を取得。その後は病院の管理栄養士やコールセンターなどの経験を経てライターとして活動を始める。ダイエットや食品、メンタルなどのヘルスケアについて論文などの科学的根拠をもとにコラムを執筆している。



RELATED関連記事

Galleryこの記事の画像/動画一覧

菓子パン
脂身
果物
肝機能
健康的な食事