【お酒を飲まない人も要注意】血液ドロドロのリスク…更年期女性に急増「隠れ脂肪肝」の原因と対策
「最近、目覚めが悪いし、とても疲れやすくなった。更年期かしら?」と思っていたら、実は肝臓が原因だった…。女性は更年期以降、肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」になりやすくなります。お酒を飲まない人にも起こるため、気づかないままに進行して重大な病気に進行してしまうことも。今回はこの脂肪肝がなぜ更年期以降の女性に増えるのか、また、自分でできる3つの対策を紹介します。
お酒を飲む習慣がなくても女性は更年期以降、脂肪肝に要注意
「最近、疲れやすく、体がだるいです。お酒をたくさん飲むわけでもないのに、健康診断で『脂肪肝』と言われ、ショックを受けました。薬はないので生活習慣に気をつけてくださいとのことですが、何に気をつければよいのでしょうか」(48歳・女性)
私たちは本来、エネルギーの貯蔵庫として肝臓に脂肪を蓄えていますが、その脂肪が必要以上に蓄積されてしまった状態が「脂肪肝」。いわゆる“フォアグラ状態”です。
原因は、よく言われるようなお酒の飲み過ぎだけではありません。偏った食生活やストレス、運動不足など、日ごろの生活習慣によると言われています。こうした飲酒が原因ではない脂肪肝のことを、「非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)」と呼びます。
また、脂肪肝というと男性の病気というイメージがあるかもしれませんが、女性も更年期になってからは他人事ではありません。女性の場合、更年期までは女性ホルモンのエストロゲンが内臓脂肪をたまりにくくしてくれています。しかし、女性ホルモンが激減する閉経以降は男性と同様、内臓脂肪が肝臓に蓄積されやすくなります。
女性では50代から急増し、60代では3人に1人が脂肪肝という報告もあります。(*1)
AUTHOR
永田京子
株式会社ウェルネスシアター代表、ちぇぶら更年期トータルケアインストラクター 1,000名を超える女性たちの調査や医師の協力を経て “更年期対策メソッド”を研究・開発・普及。口コミで広まり、企業や医療機関など国内や海外で講演を行い述べ6万人以上が受講。2018年カナダで開催の国際更年期学会で発表。著書「女40代の体にミラクルが起こる!ちぇぶら体操(三笠書房)」、「はじめまして更年期♡(青春出版社)」。
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