「今こそ依存症を恥ずかしいと考える意識に別れを」54歳で亡くなった"プレスリーの娘"が残した言葉

「今こそ依存症を恥ずかしいと考える意識に別れを」54歳で亡くなった"プレスリーの娘"が残した言葉
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長坂陽子
長坂陽子
2023-02-10

現地時間1月12日(木)にエルヴィス・プレスリーとプリシラ・プレスリーの一人娘、リサ・マリー・プレスリーが亡くなった。54歳だった。

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自身もシンガーソングライターとして活躍してきたリサ・マリー。キング・オブ・ロックことエルヴィスを父に持つことから、幼い頃からずっとマスコミの注目を集めてきた。また26歳のときにマイケル・ジャクソンと2度目の結婚をし、34歳のときに俳優のニコラス・ケイジと3度目の結婚をするなどプライベートでニュースを賑わせることも多かった。しかしその人生には暗い部分も多かった。13歳の頃からコカインやアルコールの依存症を患っていたことを告白している。あるインタビューで「お酒を飲みながら、コカイン、鎮痛剤、マリファナを同時にやっていた。どうして生き延びられたのかわからない」と語ったこともある。

彼女は17歳のときにリハビリ施設に入院し依存症を克服した。しかし40代で再び薬物の罠にかかってしまう。その原因を作ったのはコカインなどの違法薬物ではなく、医師が処方する痛み止めのオピオイド。合法だが中毒性があることで知られている。医療問題に強い弁護士のハリー・ネルソンが書いた本『The United States of Opioids: A Prescription for Liberating a Nation in Pain(オピオイドの合衆国。痛みを抱えた国民を解放する処方箋)』にリサ・マリーは序文を寄せ自分の経験を綴っている。彼女は父エルヴィスと元夫のマイケルも薬物使用が一因で亡くなったことに触れ「身近な人を薬物で失った私がどうしてオピオイドの餌食になったのか不思議に思う人がいるかもしれない」「2008年に双子を出産した後、医師から痛み止めとしてオピオイドを処方された。病院で短期間処方されただけで飲み続けなくてはならないと思うようになってしまった」。オピオイドをきっかけにコカインなどの違法薬物などに手を出し、それ以降、たびたびリハビリ入りを繰り返してきた。

近年アメリカではオピオイドの依存症が社会問題になっているアメリカ。若年層にも広がり、例えば高校生アスリートが脚を痛めたときにオピオイドを処方され、そのまま依存症になってしまう事例も少なくないという。リサ・マリーは「オピオイドへの依存を克服し、自分の人生を取り戻すのは困難な道のりでした」「今こそ私たちは依存症を恥ずかしいことだと考える意識に別れを告げるべきです。自分や周りの人を責めたり、偏見を持ったりするのをやめなくてはなりません。それは自分の物語を周囲と共有することから始まるのです」。

生前、依存症の広がりや根深さに注目を集めるために自分の体験を役立てたいと語っていたリサ・マリー。安らかな眠りと共に、彼女の願いが叶うことも祈りたい。

出典:Lisa Marie Presley's Addiction Battles: 'It's a Difficult Path to Overcome'
Drug abuse and rehab: Lisa Marie admitted abusing cocaine, had FIVE stints in rehab (during fourth failed marriage) and became addicted to opioids after birth of her twin daughters

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