「黒ずむのは遊んでいるから…?私の形はヘン?」聞きづらいアソコのお悩みに産婦人科医が回答Q&A
おしっこすると飛び散る私はヘン?…など、聞きづらいアソコの質問にTikTok13万フォロワーの産婦人科医が回答!今までなかった「女性器」の本『産婦人科医が教える みんなのアソコ』(辰巳出版)より、抜粋してお届けします。
性器、それから性に関する悩みは、どこで相談すればいいのでしょうか? 友人や家族には話しにくいと感じる人は多そうです。また、相手が答えられるともかぎりません。多くの人は知る機会がないまま、大人になっています。
距離感がある人のほうが話しやすい、そして女性の身体について専門的知識をもった人のほうが具体的な解決策を提示してくれる可能性が高そう……と考えると、答えは「婦人科」です。
婦人科は妊娠出産だけでなく、生理、セックス、ニキビ、そして性器やセックスの悩みまでいろんな悩みを相談していいところ。婦人科医は女性の身体のエキスパート。ここでは「婦人科でこんなこと相談していいのかな?」と思われがちな悩みを、一問一答して集めました。より詳しく知りたい場合は、お近くの婦人科へ。
Q 彼氏からアソコが変と言われた、どうすれば?
A みんな個性的。ヘンな性器なんてナイ!
性器の形や色はどれひとつとって同じものがなく、違っていて当たり前。それが個性です。「恋人からヘンといわれた」という悩みも聞きますが、産婦人科医は日々おびただしい数の性器を見ており、そのうえで「ヘン」な性器はないと断言できます。誰かと比べて違うという意味なのかもしれませんが、顔でも体型でも性器でも、容姿を人と比べること自体が失礼な行為です。いわれた側は傷つくだけ、ということが広く知られてほしいです。
Q アソコの黒ずみ、遊んでそうと思われそう。どうすれば?
A ホルモンの影響で黒ずむのが自然です
黒ずみを気にする女性はとても多いです。女性ホルモンの増加によりメラニン色素が増えるため、個人差はありますが性器周辺の色がほかと比べて色濃くなります。性経験はまったく無関係で、「大人の女性なら当たり前」なのです。また、摩擦や締め付けによって色素が濃くなることもわかっています。きつすぎる下着やボトムスを着けない、お風呂上がりにタオルでごしごしこすらないなど気をつけることが、さらなる色素沈着の予防につながります。
Q おしっこすると飛び散る私はヘンですか?
A 小陰唇の大きさが左右で違うのかも
排泄されたおしっこは小陰唇にも触れながら流れていきますが、小陰唇の大きさや長さに左右差があると、思わぬ方向に飛びやすくなります。特に和式トイレは困ります。左右差は誰にでもあるもので、それ自体が悪いわけではありません。ひとつの個性ともいえます。けれど、日常生活で困っているなら「小陰唇縮小術」があることを知っておくといいでしょう。婦人科形成のクリニックで提供されている手術で、ビラビラの部分をメスやレーザーで切除し、小さくしたり左右対称にしたりする手術です。
Q アソコを冷やすと子宮が冷えて生理にも影響が?
A 冷え性の人でも子宮は冷えません
筋肉量が少なく熱をつくりにくい傾向にある女性は、冷え性だと感じている人が多いです。冷えて不快なら、あたためてよし。けれど、身体が寒さを感じていても、子宮が冷えることはありません。月経困難症や不妊などの原因を「子宮の冷え」とする言説がありますが、医学的根拠はありません。お腹やデリケートゾーンにカイロを貼るなどは気持ちいいならして構いませんが、子宮に影響しないことは覚えておきましょう。
著者/髙橋怜奈
女医+所属。産婦人科専門医、医学博士。東邦大学医療センター大橋病院・産婦人科助教。ベリーダンサー、元プロボクサー。メディア出演をはじめ、Twitter(@renathksh)、TikTokなどSNSでの医療情報の発信や、「産婦人科医YouTuber高橋怜奈」としてYouTube活動も積極的に行っている。『小学生だから知ってほしいSEX・避妊・ジェンダー・性暴力』『おとなも子どもも知っておきたい新常識 生理のはなし』(ともに主婦と生活社)監修。
AUTHOR
ヨガジャーナルオンライン編集部
ストレスフルな現代人に「ヨガ的な解決」を提案するライフスタイル&ニュースメディア。"心地よい"自己や他者、社会とつながることをヨガの本質と捉え、自分らしさを見つけるための心身メンテナンスなどウェルビーイングを実現するための情報を発信。
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