産婦人科医が考案【尿もれが気になる人必見】尿もれの予防・改善に有効「骨盤底筋を鍛えるヨガ」
更年期以降、全身の筋肉量を維持してくれていた女性ホルモンのエストロゲンが急激に減少。体内深部の筋肉も無関係ではありません。更年期からは骨盤底筋を鍛える必要があるのです。『更年期前後がラクになる! おうちヨガ入門』(宝島社)著者であり、産婦人科専門医の高尾美穂先生が、骨盤底筋を強化するヨガを解説。ここでは、尿もれに悩んでいる人に向けたポーズを紹介します。
骨盤底筋をヨガで強化しよう
骨盤底筋は骨盤の最深部にある筋肉。子宮や膀胱、直腸などの大事な臓器を支える、まさに『底力』です。この骨盤底筋の異常を放っておくと慢性的な便秘やボディラインの崩れ、さらに骨盤底筋のゆるみによって支えきれなくなった子宮、膀胱、直腸などが下に落ちて、腟から体外に出てしまう「骨盤臓器脱」という症状にも。高齢女性にとっては、決して珍しい症状ではないので尿もれや頻尿などは骨盤底筋の衰えのサインととらえて、ヨガでしっかりケアしましょう。
尿もれの予防・改善に有効「骨盤底筋を鍛えるヨガ」
今回紹介するのは、人知れず悩んでいる人が多いのが『尿もれ』を予防・改善するヨガ。「骨盤底筋を鍛えるためにも、これはぜひやってほしい!」と高尾先生が太鼓判を押すポーズ、ぜひマスターしましょう!
やり方
1.ひざを立ててあおむけに寝る。ブランケットやタオルを四つ折りにしてひざの間にはさむ。手はお尻の横に。
Advice:足幅をちょっと広めにとると、やりやすいですよ
2.お尻をキュッと持ち上げてキープ。4つ吸って、6つ吐いてキープ。そして1に戻る。1日3〜6回くらいやりましょう。
Advice:戻るときは背骨を上からひとつずつ順に床につけるように
お尻を持ち上げにくい人は
1.ひざを立ててあおむけに。床と腰のすき間に左右から手のひらを差し込む。ちょうどすき間があいているところに入れる。
2.差し込んだ手を背中でつぶすように、お尻と内ももを引きしめながら持ち上げる。
教えてくれたのは…高尾美穂先生
産婦人科専門医、医学博士、スポーツドクター、 Gyne Yoga主宰。イーク表参道副院長。ヨガ指導者資格を各種取得し、ヨガや東洋医学にも精通。著書に『更年期前後がラクになる! おうちヨガ入門』(宝島社)がある。
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