周囲からの期待はクレイジーなレベルだった」ロバート・パティンソンが語る、ダイエット依存の苦悩
『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に出演したロバート・パティンソンが、ダイエットに苦しんだ日々について語っている。
長年、スレンダーな体型でいなくてはいけないというプレッシャーに晒されてきたハリウッドの女優たち。近年では多様な美しさを受け入れる大切さがアピールされるようになり、女優たちもこれまでの痩せ型ボディ信仰を批判するようになってきている。
このプレッシャーに晒されてきたのは女性だけではないよう。最近『THE BATMAN-ザ・バットマン-』に出演するために体を絞ったロバート・パティンソンがダイエットに苦しんだ日々について語っている。最近雑誌『ES』のインタビューに答えたパティンソンは「ボディイメージに問題はなかった」とコメントしつつ「痩せるべきだという周囲からの期待はクレイジーなレベルだった」と告白している。
周囲からプレッシャーをかけられると痩せなくてはいけないという精神状態に「陥るのはとても簡単」とパティンソンは語る。「たとえ摂取カロリーを気にしているだけだとしても、それはとても中毒性の高い行為だ」。カロリーが気になり始めると何を食べるにしてもまずカロリーを見てしまう。そんな状態に陥ってしまう場合があるがパティンソンはそれを「中毒」と表現している。「手遅れになるまでその行動がどれほど重大なものなのか気がつかないんだ」。
カロリーを気にするあまり、彼は「ポテトだけを2週間食べ続けていたこともある。ただ茹でたポテトにヒマラヤソルトをかけて食べるんだ。体を浄化する作用があるらしい」。糖質オフの真逆をいくようなダイエット方法ではあるけれど「絶対に痩せる」と語っている。他のダイエット方法にも手を出したことがあるとも。「基本的に流行のダイエット方法は全部試してきた。できなかったのは一貫性を持って続けることだけ」。手あたり次第に減量方法を試す、ダイエット依存症ともいえる状態に陥っていたよう。
一般女性がハリウッドの女優たちが見せるスレンダーで完璧なスタイルをお手本に、痩せ型信仰に苦しんできたように、一般男性たちも多かれ少なかれ男優たちの体型を見てプレッシャーを感じてきたはず。ジェンダーや性別にかかわらず、すべての人が多様な美を表現する存在としてリスペクトされるような世界を作っていきたいもの。
出典:Robert Pattinson Talks 'Insidious' Male Body Standards, Admits He Tried a Potato-Only Detox
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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