米俳優が長年にわたる摂食障害との闘いを告白「11歳の時、睡眠中に脂肪吸引をしている夢を見て」
アメリカの男優がボディイメージや摂食障害との闘いを告白、注目を集めている。
ありのままの体型を受け入れられない、体型をめぐる悪口に傷ついているーそんな悩みを抱える女性は多い。それが引き金となって過度なダイエットを繰り返したり、摂食障害に苦しむ人も。でもそれは女性特有のものではない。男性の中にも同じように悩んでいる人がいる。アメリカの男優がボディイメージや摂食障害との闘いを告白、注目を集めている。
カナダ出身でアメリカで活躍しているタイラー・ラビーン。日本での知名度はいまいちだが、現在ドラマ「ニュー・アムステルダム 医師たちのカルテ」で精神科医を演じている。あるとき彼は脚本を読んでいて摂食障害の描写に疑問を感じたという。なぜなら彼自身が闘っている摂食障害の現実と異なっていたから。よりリアルな形で障害を描いて欲しいと思ったタイラーは、それまで公にしていなかった自分の経験を制作陣に告白した。タイラーは「僕の告白が他の人の助けになればいいと思っている」「もっと早くこうすればよかった。語ることで浄化作用が得られた」と話す。
彼が体型に悩み始めたのは小学生の頃。「9歳ぐらいで太り始め、兄たちよりもちょっとぽっちゃりした体型になっていた。ある日父が、シャツを脱いだ僕を見て僕のお腹を叩きながら言ったんだ。『ヘドが出そうだ! これを見てみろよ』」。その日から父はタイラーに厳しいダイエットを強いるようになったという。「ダイエットのせいで僕は他の家族とは同じではないという疎外感を感じるようになった。父は地下室にジムを作り、僕の体型を撮影してダイエットの成果が一目でわかるチャートを作った。僕は体重を減らした分だけ愛されるように感じた」。
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AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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