米俳優が長年にわたる摂食障害との闘いを告白「11歳の時、睡眠中に脂肪吸引をしている夢を見て」
摂食障害、そして身体醜形障害と診断されて
タイラーは父のダイエットが重圧となり「11歳で睡眠中に脂肪吸引をしている夢を見た。12歳で自殺しようと下手な試みをした」と語る。人と一緒にいるときには明るく振る舞っていたけれど「心の中に痛みを抱えていた」。10代後半で彼は摂食障害のクリニックを訪れる。「僕はひどい摂食障害と身体醜形障害だと診断された。僕は自分の体をありのままに見ることができなかった。僕が体から受け取るメッセージは子どもの頃に言われた『ヘドが出そうだ!』だけだった」。
彼はその後クリニックに通うのをやめてしまう。「毎朝体重計に乗ったときの数字が他のすべての成果をだめにしてしまうように感じられた。4キロ太ればそれがすべてを打ち消してしまう」。少年時代から地元の劇団で活動していた彼はそのまま俳優としてデビュー、テレビドラマを中心に活躍するように。しかし大人になってもぽっちゃり体型だったタイラーは「ひょうきんなデブ」キャラを演じることが多かった。それも彼の気持ちを傷つけていたという。「僕はアルコールで自分の感情を覆い隠そうとした」。
彼が自分の摂食障害を克服しなくてはならないと思ったのは結婚して子どもを持ったことがきっかけ。妻から「あなたは自分の体型を受け入れられないのね」と言われ、彼の食生活が子どもたちに健康的なお手本にはなっていないと指摘されたという。当時の彼は夕食時に自分だけビーガンプロテインシェイクを飲んでいた。「僕は専門家の助けを受けなくてはいけない時期に来ていると思った」。
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AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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