「ホットヨガ」を安全に行うための6つの方法【極限の温度と向き合うための正しい知識】

 「ホットヨガ」を安全に行うための6つの方法【極限の温度と向き合うための正しい知識】

ホットヨガの極限の温度と向き合うために、正しい知識を身につけよう

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このところ、猛暑が続き、携帯電話には注意喚起のアラートが飛び交い、ホットヨガをやっても大丈夫なのだろうか?と心配になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

心配なのは気温だけではありません。暑さ警報は通常、気温と湿度の合計である暑さ指数に対応するものです。暑い中で運動することで、誰もが悪影響を受けるわけではありません。しかし、ある臨界点に達すると、体温調節能力が低下します。熱指数(Heat Index)が約35度以上になると、長時間の露出や激しい運動は危険とみなされます。ホットヨガスタジオの熱指数は約32〜38度まで変化し、湿度は40~60%になることが多く、この危険値を超えることは珍しいことではありません。

ホットヨガをやるなと言っているわけではありません。しかし、暖房の効いたスタジオでレッスンを受けるのであれば、一定の注意を払い、練習中の体の反応に注意を払う必要があります。以下のガイドラインは、自分の限界を理解し、体に負担をかけすぎた場合の対処法を知るのに役立ちます。

ホットヨガの練習中に安全に過ごすための6つの方法

1.練習方法を適宜、修正する

疲労を感じている人、休んでいたホットヨガを再開する人、初めての人は、体が慣れるまで時間をかけましょう。運動生理学者でヨガインストラクターでもあるレスリー・ファンクさんは、「初めて(ホットヨガの)熱気にさらされた際は運動せずにいるべきです」と言います。また、クラスの一部では、じっとしていたほうがいいかもしれません。まずは、先生が勧める時間の数分の一の時間だけポーズをとることから始めましょう。クラスを重ねるごとに、徐々に持久力をつけていきましょう。

2.水、水、そしてさらに水

ホットヨガの練習で大量に汗をかくと、状況によっては脱水症状や熱中症、熱射病を引き起こす可能性があります。ファンクさんは、クラス前の2時間に少なくとも約450mlの水を飲み、練習中も頻繁に飲み、クラス後も数時間は水を摂取し続けることを勧めています。

ホットヨガの練習中や練習後には、冷たい水を一気飲みしたくなるかもしれません。しかし、それは禁物です。その代わり、少量の水をこまめに飲むようにしましょう。冷たい水でもかまいませんが、カフェインを含むものは避けましょう。

3.肌をある程度露出する

汗をかくことは、オーバーヒートに対する体の主要な防衛手段です。肌を露出することで、体の熱をより効率的に放出することができます。これは安全性に関わることであり、不謹慎とは関係ありません。

4.警告サインを認識する

熱中症の最初の症状は、脈拍が急上昇し、そのまま高くなったままになることです。めまい、混乱、頭痛、吐き気、嘔吐、腹部や筋肉のけいれん、疲労、脱力、視力障害などの症状もあります。また、発汗が減少または停止した場合は、深刻な脱水の兆候であるため、注意が必要です。

5.安全に過ごすために

上記のような症状が現れたら、すぐにスタジオの暖房の効いた場所から離れるか、できるだけ涼しい場所を見つけて横になりましょう。もし、その場を離れる前に気を失いそうになった場合は、マットの上に体を低くしてください。椅子や箱の上に足を乗せて、心臓より高くする。冷たい水を含ませたタオルを肌に垂らし、ゆっくりと水を飲みます。症状が続くようであれば、医療機関を受診してください。

6.医師の許可を得る

糖尿病、心血管疾患、呼吸器疾患、睡眠不足、妊娠、摂食障害、熱中症の既往、太り過ぎなどの病状は、熱中症発症のリスクを高める可能性があると、オハイオ州立大学の家庭医学教授、ランデル・ウェクスラー医学博士は述べています。

また、薬の中には体温調節システムを妨害するものがあり、ホットヨガの練習と一緒にしてはいけません。ホットヨガを始めたり続けたりする前に、主治医に確認し、必要な予防策を講じ、回復方法を考えるのではなく、状況を予防できるようにしましょう。

この記事は2007年8月28日に掲載された内容を更新して掲載しています。

教えてくれたのは・・・シャリ・ワックスマンさん&ヨガジャーナル編集部
シャリ・ワックスマンさんはニューヨークシティ在住のライター。

引用元:Shari Waxman is a writer in New York.(https://www.salon.com/2002/06/13/probability/

ヨガジャーナルアメリカ版/「How to Stay Safe While Practicing Hot Yoga

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By SHARI WAXMAN, YJ EDITORS
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

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全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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