滝汗も怖くない!加齢で薄くなる眉&生え際に施したい国際基準の技術とは【栗尾モカの更年期大学#9】
様々な業界のプロフェッショナルにお話を伺い、更年期を前向きに乗り切るメソッドをレポートする「更年期大学」今回は、更年期世代の悩みに多い「加齢による薄毛」をアートメイクでカバーする最新の施術を取材しました。おでこからこめかみまでのはえ際を指す「ヘアライン」にアートメイクを施すことで見た目がグッと若返って見え、薄毛のコンプレックスをカバーすることが可能になりました。薄毛に悩みつつも増毛やウィッグを試すことにためらいを感じている方に是非知って頂きたい情報です。また、同様に眉にもアートメイクを施すことで、すっぴんでも「垢抜け」を実現できます。
最新アートメイクで薄毛コンプレックスを克服!
更年期を迎えると、ホルモンの減少によって髪質が変わります。髪は細くなり、乾燥しやすくなり、抜け毛が増えて薄くなります。ヘアライン(はえぎわ)の髪が減ると地肌が透けてしまうので、薄毛の状態を人に気づかれるかどうかハラハラ。また、加齢とともに眉が薄くなる人も。ヨギーニとしては、ヨガで汗をかいたあとも爽やかでいたいですよね。ヘアラインに叩き込む地肌用の黒いコンシーラーやアイブロウペンシルが汗で流れるような状況は、なんとしても避けたいものです。
そこで取り入れたいのが、アートメイク。眉のアートメイクは定着していますが、今、画期的な方法として広まりつつあるのが、ヘアラインのアートメイクなのです。頭皮にアートメイクを施すと実際に髪が増えたように見えるだけではなく、印象そのものがガラッと若返ります。ストローク(髪を描く手法)と共に、シェーディング(地肌を暗くぼかす)を施すことで、自然で若々しい雰囲気を実現します。
お話を伺ったのは…Tinaさん
アートメイクの一番のメリットは汗の影響を受けないこと。ヨガのあとも安心
――女性ホルモンの変化による薄毛に悩む方はとても増えていますね。ストレスや不眠など、様々な原因も重なっているようです。Tinaさんが手がけるヘアラインのアートメイクは、頭皮に毛髪のアートメイクを施すことで「生え際が薄い」という印象をなくしています。画期的な施術ですね。
Tinaさん:どうもありがとうございます。独自で考えたオリジナルの毛並みと、ナチュラルさを追求するのが得意で、すべての毛並をオーダーメイドで仕上げます。アートメイクは少しでも入れると変化が伝わるので、男女共にとても人気が高まっています。
ーー更年期世代のヨギーニは、ホットフラッシュによる汗と、ヨガの動きによる汗で大変です。アートメイクは強い味方になってくれそうですね。
Tinaさん:私もヨガ歴10年で体を動かすのが好きなのですが、アートメイクは本当におすすめです。アートメイクを味方につけて思いきり身体を動かして頂きたいです。汗をかいても綺麗な状態をキープできます。
ーーTinaさんは、海外でアートメイクを学ばれた経験も豊富ですね。
シンガポールに住んでいた時に、アートメイク施術をしてもらいその技術に刺激を受けました。そこからは一直線で、一生の仕事だと思い取り組んで来ました。海外は元々、日本よりもアートメイクが浸透しており、様々な技術を持っているアーティストが多くいます。私は、何人かの有名なアーティストから学び、良い技術を取り入れ日本人向きに改良してお客様に提供するようにしています。
更年期世代の薄毛悩みにも対応
ーーアートメイクの世界も進化しているのですね。頭皮に暗い色をのせたい場合、ヘアカラーコンシーラー(黒やブラウンなどの練り状のコンシーラーをスポンジで頭皮にポンポンと叩き込むタイプ)を使う方法もありますが、よく見るとコンシーラーによる色だとわかってしまうんですね。でも、アートメイクなら接近戦でも自信が持てそうです。
Tinaさん:そうですね。ヘアラインにアートメイクを施すと、髪が生えているようみ見える面積が増えますので、ナチュラル小顔効果もありますよ。
――毛量が増えているように見えます!これがアートメイクだとは誰も気づかないのでは。男性にも需要がありそうですね。女性男性問わず、薄毛に悩んでいる人にとっては救世主になりそう。ウィッグとは全く違うアプローチですね。
Tinaさん:生え際のアプローチだけではなく、つむじや分け目の透け感を隠す施術もあり、そちらも人気です。お悩み別で対応することができるので、女性からの注目度も上がっていますが、男性からの反響もかなり高くなってきていると思います。AGAの治療と平行する事ができ、効果をすぐに実感できるところもお勧めしやすいポイントです。多くの方にこの技術について知って欲しいなと思います。
アートメイクの流れ
ーー実際にはどのような施術の流れになりますか?
Tinaさん : ①毛並みを描く技術、②毛根を再現する技術、③影を作る技術、3つの技術があります。お客様のお悩みによってその技術を使いわけます。イメージ写真を持ってきていただいてもいいですし、施術者と相談して決める形でも良いと思います。
①最初に、アートメイクについて説明を受け、アフターケアについてもアドバイスを受けてから書類にサインします。
②カラーを選びます。リクエストにより何パターンでも作ることが出来、ミックスすることも可能なので、1人1人の髪色や髪質に合わせてオーダーメイドでカラーを作っていきます。
③施術部位には表皮麻酔を塗布。痛みは緩和されます。頭皮をカリカリとひっかく感じはありますが、痛みには少々の我慢が必要な程度。(※感じ方には個人差があります)ヘアラインの透け感が気になるところに毛量を増やしたように見える仕上がりです。
どちらがお好み?日本人が好む「優しい眉」vs 海外で好まれる「格好いい眉」
ーー眉のトレンドは時代によって変わりますね。今はどんなデザインが主流でしょうか?
Tinaさん:トレンドはストレートとアーチのデザインのいい所をとったストレートアーチデザインです。アートメイクはトレンドをそのまま取り入れることをお勧めしていないので、骨格を見ながらトレンドや、好みを可能な範囲で取り入れてデザインをさせて頂いています。日本と海外での違いは、日本はナチュラル志向や優しいイメージ。一方、海外はややはっきりめのかっこいいデザインが主流です。
ーーTinaさんは、海外でもいくつかの国で学ばれているだけに、それぞれの国の「女性がなりたいイメージ」を把握されているのが興味深いです。私もシンガポールのアイブロウサロンを取材したことがありましたが「国際結婚をしている日本人女性は、日本人と結婚している女性よりもハッキリしたクール系の眉をリクエストされる傾向があります」とお話されていたのが面白いなと思いました。
「更年期大学」今回の学び
更年期は、ヘアラインも眉も薄くなる…書くだけで気持ちが沈みそうですが「白いキャンバスが出来るということかも!」そう思った瞬間に「どんなデザインにしようかしら」「韓国女優系の平行眉はきれいだけど、ハリウッド女優みたいなクール系も捨てがたい」…などなど、いろいろな眉デザインが泉のように浮かんで楽しくなってしまいました。
美容は「自分自身が楽しめるかどうかが一番のキモ」なのではないでしょうか。加齢に伴いメンテナンスしたくなる場所は増えますが、あえて「今までやったことのないことを取り入れる」という小さなチャレンジを楽しむのもひとつのアイデアかもしれません。デザインの段階からワクワクしたいものです!ちなみに、私は「ハリウッドセレブ風のワイルド眉にしてください(なんのこっちゃですが)」とお願いしました…。そんな私のリクエストに爆笑することなく優しく施術をしてくださったTinaさんに心より感謝をしております。施術後「ほんのちょっとだけワイルドめに仕上げてみました」と、鏡を見せてくださったのですが、その「ワイルド」の匙加減が絶妙で、毛並みの完璧さに驚きました。Tinaさんのセンスと技術に脱帽です。
ちなみに、Tinaさんは日本で初めて「フチなしリップ」やアイライン、アイシャドウの技術を広めた方で、マシン彫りでストロークを描く「AMGリビングブロー」の技術を習得し、施術をされています。アートメイクによる薄毛ケアはもちろん、自然なアートメイクによるメイクアップの技術にご興味のある方は、是非お問合せください。
これからも更年期世代の記者として読者の皆さんに「知って良かった」と思って頂ける取材をしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。
Information
所在地:東京都中央区銀座6-7-2 みつわビル5F
TEL : 050-5371-9444
診療時間:10:00~19:00
休診日:年末年始
最寄駅:地下鉄「銀座駅」B3出口より徒歩1分、JR「有楽町駅」より徒歩5分
AUTHOR
栗尾モカ
記者・漫画家。新卒で航空会社に就職。退社後、出版社に入り多くの企画に携わる。「ダ・ヴィンチ」で漫画家デビュー後、朝日新聞の社会見学連載、「TVタックル」モバイルサイトインタビュー、女性誌「STORY」の海外・美容取材など数多くの連載を担当。女性のウェルネスをテーマにしたコミックエッセイは、取材の経験がニュースソースになっている。シンガポールのメディアに再就職した際、締切と子育てに追われる中でインド・バンガロールにあるヨガ研究大学(Swami Vivekananda Yoga Anusandhana Samsthana / S-VYASA)により考案されたヨガインストラクター認定プログラムに出逢い、資格を取得。伝統的なヨガ哲学や、心身を癒すメソッドを学び始める。著書に「サロン・ド・勝負」「おしゃれレスキュー帳」(KADOKAWA)「女のネタ帖」(学研)などがある。
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