【意外】反り腰さんは、肋骨が出っ張っている?反り腰改善に効果的!肋骨を閉じるエクササイズ
「肋骨が前に出っ張っている」「肋骨が左右に開いている」そんなお悩みを感じていませんか?これに当てはまる姿勢が「反り腰」の姿勢です。反り腰は骨盤が前へ傾くことを言いますが、それと同時に肋骨が前へ出っ張ってしまいます。反り腰や肋骨の出っ張りは、腰や背中などの背部の疲れや不調を引き起こします。疲れや不調は直接マッサージしたり、緩めたりするのも良いですが、姿勢を整えることで根本から快適な体へと導くことができます。今日は肋骨を閉じて反り腰を改善するエクササイズをご紹介します。
肋骨が出っ張っている人は肋骨が固まっている
反り腰になっている人は必ずと言っていいほど、肋骨が前へ出っ張っていたり、左右に開いていたりします。骨盤が前に傾き、腰が反るに従って、肋骨の位置が動くからです。
「肋骨が出っ張っているなら、肋骨を元に戻せばいいじゃないか」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、このように反り腰で肋骨が前または左右に出ている方は、肋骨が固っている可能性が大いにあります。肋骨自体を自力で動かそうと思っても、うまく動かすことができないのです。深呼吸をしても肋骨は動かず、1つの物体のように塊で動くようなそんなイメージです。
それではどのように肋骨を閉じ、反り腰から姿勢を正して行けば良いのでしょうか?それは、背骨を丸めて伸ばす動きを繰り返して行い、肋骨が動くよう働きかけることから始めていきましょう。
背骨と肋骨の連動をうまく生かしてエクササイズしよう!
私たちの体は関節や筋肉の連動で、しなやかに器用に動くことができています。例えば、ウォーキングした時に自然と腕が前後に振るように動きますし、重い荷物を持ち上げようとすれば自然と肘も膝も深く曲がります。
背骨と肋骨もこのような連動の関係にあります。
背骨が丸まれば肋骨は閉じ、背骨が反るように伸びれば肋骨は開きます。最初から肋骨自体を動かすことができなくても、背骨を滑らかに動かすように心がけることで、徐々に肋骨が動いていきます。
この理由から、今回のエクササイズを行う時は肋骨を閉じることだけに集中せずに、肋骨を開くことも同じくらい意識して行っていただきたいのです。呼吸と共に背骨が動き、背骨が動くと次第に肋骨も動き、肋骨の出っ張りは自然と良い位置に収まってくれます。
肋骨が良い位置に収まれば、反り腰が解消され、正しい姿勢に自然となってくれるでしょう。
ぜひ一緒に背骨の動きを意識して動いていきましょう!
【反り腰を改善】出っ張った肋骨を閉じるエクササイズ
1)骨盤の幅に脚を開いて座ります。
深く息を吸いながら、手を横に広げます。
2)両腕を閉じながら肋骨を閉じます。
息をはいて肋骨を閉じます。この時、骨盤を後ろへ倒しましょう。お腹を意識できるので、肋骨がより閉じやすくなります。
3)両腕を体の横に戻しながら姿勢を正します。
この時、肩を下げて、猫背にならないように注意しましょう。
▼動画で見る▼
肋骨が開いている、出っ張っている方は無理に肋骨を閉じようとせずに、まずは動かすことから始めてみてください。固まった肋骨は次第に動き、開閉できるようになります。肋骨の出っ張りが収まり、正しい姿勢を無理なく取れるようになれば、背中のコリや不調はいつの間にか消えていることでしょう。
AUTHOR
伊藤みなみ
日本女子体育大学を卒業後、ピラティスインストラクター/パーソナルトレーナーとして指導開始。バレエ歴25年。トレーニング指導歴10年。パーソナルトレーニングサロンitomii代表。企業での講師業やライブ配信も行っている。しなやかに動く体作りをモットーに、初心者でも無理なくできる・体が変わるエクササイズを発信中。
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