ハワイ唯一の日本人男性ヨガインストラクターRioがヨガを通して伝えたいこと

 ハワイ唯一の日本人男性ヨガインストラクターRioがヨガを通して伝えたいこと
寺岡早織
寺岡早織
2022-05-06
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初めてのヨガは「全然気持ち良くなかった」

ヨガを始める以前も、実家が薬局だったことから父親に栄養学や漢方薬を学んでいたというRioさん。スポーツによる怪我でテーピングの仕方を学び、大学では人間科学を専攻し、その経験を通して大まかには身体の構造を理解していました。

そんなRIoさんですが、それまでずっと水泳、ラグビー、サーフィンなどのスポーツをやっていたのに初回のヨガはとにかく大変で、気持ちいいという感覚はゼロ。「ヨガでは全然身体が思うように動きませんでした。でもちゃんとやったら人生が変わりそうだなという感覚だけはありました」(Rioさん)

その後RYT200を取得するも、誰かに与えられてキューイングをそのまま使って教えるということに疑問を抱いていました。もっと自分の身体を感じることでその意味を追求してみたいという思いから、RYT取得後は完全にセルフプラクティスを通してヨガを深めていくことを選択しました。

自分の感覚を研ぎすぎませながら追求して行く毎日。それはヨガのポーズを深めるためだけのものではありませんでした。ヨガでもサーフィンでも、その他のアクティビティでも、結局使う身体はこの同じ身体。身体をどこからどのように動かして行くのか。そこには共通して存在する原則があることをプラクティスを通して体得していきました。

それが段々と自分の中で確立されていくについれて、どのヨガスクールでも教えられていないことを伝えられるだろうという確信を持ち、ヨガスタジオを立ち上げ、のちにヨガインストラクター養成コースを主催することにしました。

Rio Fuchie

「解剖学をテキストで勉強することも間違いとは言いませんが、結局身体の使い方がわかっていないと机上の空論に過ぎません。テキストから身体の部位の名前や動きを学んでも、実際の体とリンクしないまま知識だけになっていると、また別の難しいポーズに出会うとそこで『どうやってやったらいいかわからない』となってしまいます。身体を使うことそのものの理解を深めることなしにヨガのポーズだけを深めようとしてもどこかでまた壁にぶち当たってしまう。自分の身体とポーズをリンクさせる時間を養成コースの中でたくさん取りたいと思いました」(Rioさん)

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寺岡早織

寺岡早織

2003年からヨガを始め、その後ピラティスを始める。2010年BASIピラティスインストラクター資格(マット、マシン)を取得し、ピラティス指導を開始。結婚を機に2013年ハワイに移住し、その後もピラティス指導を続ける。2015年よりハワイでの日本人向けRYT200の解剖学講師を務める。2018年よりヨガ・ピラティスインストラクターに特化したプロフィール写真のカメラマンとしても活動を開始。趣味は絵を描くこと。 Instagram (ピラティスアカウント):@saori_pilates、Instagram(ハワイ写真アカウント):@saori_hi_photography



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