エマ・ワトソンの近影に対する中傷にファンが反発|エイジング、ダブルスタンダードに対する問題提起
先週、32歳の誕生日を迎えたエマ・ワトソン。一部のヘイターから「老けた」という声が上がり、ファンが反発している。
きっかけは3月13日に開催された英国アカデミー賞授賞式。エマも出席、久しぶりに公の場所に登場した。そのときの彼女の表情がこれまでと違って見えたことからSNSには「エマが老けた」「歳を取ったらかわいくなくなった」という声が書き込まれた。中には「おでこにシワが寄っているからボトックスを打つべき」と言い出す人も。
これに対してファンからは「31歳でボトックスを必要とする人がいる?」という批判が浮上。さらに一部のマスコミやヘイターが映画『ハリー・ポッター』シリーズに出ていた10代の頃と今のエマの容姿を比べていることに反論するファンも。
「12歳のハーマイオニーとエマの今の写真を比較して冗談みたいな意見を言うのは、女の子や女性に対して失礼」「人はいつまでも若くいられるわけではない」とコメントがネット上に現れている。中には男性と女性に対する態度の違い、ダブルスタンダードを指摘する投稿も。「30歳になった男性のセレブや俳優たちにはこういうことは言わないはずだ。『彼はいい歳の取り方をしている』というだろう。文字通りのダブルスタンダードだ」というコメントがその代表。
人が歳をとりルックスが変わるのは当たり前のこと。でも子ども時代やティーンの頃から活躍していた芸能人が大人になったとき、一部の人やマスコミが「劣化した」「老けた」と中傷するのはアメリカだけの話ではない。今回のようなファンによる問題提起からエイジングやダブルスタンダードに対する意識が変わっていくことを祈りたい。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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