「体重に悩むことよりも…」名女優メリル・ストリープから次世代へのメッセージ

 「体重に悩むことよりも…」名女優メリル・ストリープから次世代へのメッセージ
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長坂陽子
長坂陽子
2022-01-27

多くのトップ女優から尊敬を集める名女優メリル・ストリープが、自身の若い頃を振り返り、次世代の表現者たちへエールを送った。

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ケイト・ブランシェットやニコール・キッドマンらハリウッドのトップ女優たちから尊敬を集める名女優メリル・ストリープ。アカデミー賞を初め、数々の賞を受賞している彼女だがインディアナ大学の名誉学位を授与したことも。その際、自分が若かった頃を振り返り年下の女性たちに向けてアドバイスを贈っていた。

メリル・ストリープ
1995年公開の映画『マディソン郡の橋』に主演した頃(当時46歳)。現在72歳のメリルは1976年以降、数々の作品に出演、20回以上もアカデミー賞にノミネートされている。初めてアカデミー賞を受賞したのは、1979年の『クレイマー、クレイマー』。
photo by Getty Images

常に自信に満ち溢れているように見えるメリルだが若いころは自分の見た目にコンプレックスがあったという。「私はいつも演劇に関わってきた。でも女優になれると思うなんて自惚れたことだと考えていたこともある。私は女優になるには美しくなかった。メガネもかけていたしね」。でもそのコンプレックスのおかげで演技力や表現力を伸ばすことに集中できたという。メリルは他の女性たちに「自分のやっていること、社会の中で自分が関わっているものを伸ばす努力をしてほしい」と呼びかけている。

ルッキズムに負けずに、自分の強みを生かして

さらにルックスを重視する今の社会のトレンドに負けないで欲しいとエールも。「年下の女性たちに言いたいことは体重にこだわりすぎないで欲しいということ。女性たちはあまりにも長い時間を体重について悩むのに費やしていると思う。もっと素敵な時間の過ごし方がある」と語っている。「女性の場合でも男性の場合でも、人と違うところ、奇妙で変だと思う部分があなたの強み。みんなが他の人と同じようになろうとしている。でも他の人とは異なる人が最後に選ばれる。私は自分の鼻が大嫌いだった。でも今は違う」

ルックスにしても才能にしても人と違う部分こそ大切にしてほしいと助言するメリル。彼女の言葉は仕事やプライベート、ルックスに悩める女性たちに大きな勇気をくれそう。

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長坂陽子

長坂陽子

ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。



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