【知って得する豆知識】岩のように硬いアボカドを1日で柔らかくする方法(熟成を早める裏ワザ)
熟していないアボカドを加熱するのは絶対にやめよう
せっかちな人は、クリーミーな完熟アボカドを一晩ではなく数分で食べられるようなアボカドの熟成方法を試してみたくなるものである。しかし、このような裏技に騙されてはいけない。一見うまくできたように言えてもその質は最悪だ。
アボカドを早急に熟成させるためには、2つの方法がある。電子レンジで加熱する方法と、オーブンで焼く方法だ。電子レンジで加熱する方法は、アボカドを半分に切って種を取り、ラップで覆って強火で2分加熱する。オーブンで焼く場合は、下ごしらえの必要はなく、アボカドをホイルで包み、200度で10~15分焼くだけである。
厳密には、電子レンジでもオーブンでもどちらの方法でも構わない。熱を加えることで、硬いアボカドが柔らかくなる。しかし、どちらの方法も実際にはアボカドを熟させるものではない。これらの方法は、アボカドを柔らかくするだけで、柔らかい感触にもかかわらず、未熟なアボカドの風味が残ってしまう。アボカドの美味しさであるバターのような食感やナッツのような風味も、これらの方法では犠牲になってしまう。
私は、電子レンジを使う方法とオーブンで焼く方法の両方を試してみたものの、そのアボガドは説明しきれないほどひどく不味くなってしまう。完熟したアボカドのような味ではなく、苦くて、粉っぽくて、少し筋っぽくなってしまう。
変に温められたひどい味のアボカドを食べるような経験はしないでほしい。熟していない果物を電子レンジにかける前に、紙袋や、エチレンガスを分泌する果物のボウル、あるいは生米の入ったボウルなどを試してみて欲しい。
どうしても早急にアボカドを熟成させたい場合は?
それは理解できる。理想的な状態ではなくても、どうしても作業に適した柔らかさの熟したアボカドが必要になることはある。でも、味や食感を捨てたくなければ、アボカドを自然に(あるいは少しエチレンガスの助けを借りて)熟成させてみるまで、一晩、あるいは1〜2日待ったほうが良いだろう。
どうしても完熟したアボカドが必要な場合は、近くのスーパーに行くのが一番だ。ニーズに合ったアボカドを選ぶことができる。また、生のアボカドが必要ない場合は、冷凍食品コーナーに冷凍アボカドの塊が置いてあるので利用しよう。他の冷凍野菜や果物と同様、冷凍アボカドもスムージーやキャセロールなどの料理に最適だ。
完熟したアボカドが手元にない?それなら、3つ(エンドウ豆、パセリ、ミントなど)の野菜ディップのレシピで、代わりに「モッカモーレ」を作ってみよう。アボカドがなくても、おいしいワカモレができあがる。また、アボカドのマンネリ化を解消して、まったく別のディップを試してみてはいかが?「ムハンマラ・ディップ」は、ローストした赤ピーマンを使ってクリーミーで少し甘く仕上げたもので、「ハリッサ・タヒニ・ディップ」は、よりスパイシーで大胆な刺激を与えたいときに最適だ。
教えてくれたのは…ヘザー・アダムスさん
ヘザー・アダムスさんは、執筆と編集業で活躍してきた経験豊富なライター。コンテンツ制作、ソーシャルメディア、マネジメント、編集に長けたクリエイターである。
ヨガジャーナルアメリカ版/「How to Soften Rock-Hard Avocados in 1 Day (And Avoid Totally Ruining Them)」
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ヨガジャーナルアメリカ版
全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。
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