【知って得する豆知識】岩のように硬いアボカドを1日で柔らかくする方法(熟成を早める裏ワザ)

 【知って得する豆知識】岩のように硬いアボカドを1日で柔らかくする方法(熟成を早める裏ワザ)

アボカドを硬い状態から完熟させて使いやすくする必要ってある?今回では、食感と熟度のバランスを取る方法と、それを失敗しないための方法を紹介しよう。

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料理に使おうと思っていたアボカドが、包丁が折れてしまうほど硬いことに気づくときほどイライラすることはない。固すぎないアボカドを求めてフルーツボウルを漁っても、スライスやサイコロ切り、マッシュできる状態のものが一つもなく、計画が頓挫してしまうのにはいつもがっかりする。

イライラしているとき(もしくは、自家製ワカモレがどうしても食べたいとき)、私はアボカドを硬くて食べられない状態からクリーミーで使いやすい状態に数分で仕上げるため、あらゆる種類のアボカドの熟成方法を試してきた。しかし、この方法には必ず問題がある。往々にして、アボカドは汚く、ひどい味になってしまうのだ。

では、どうすれば1週間も待たずに、アボカドを鮮やかな緑色から完熟させることができるのだろうか?本当にアボカドを早く熟成させることができるのだろうか?今回は、アボカドの食感や味を全く損なわずに熟成を早めることができる試行錯誤された方法と、絶対に避けるべき方法をご紹介したい。

ガスを分泌する野菜や果物の近くにアボガドを置く

アボカドをフルーツボウルやキッチンカウンターに置いておくと、時間の経過とともに勝手に熟していく。目を離さなければ、食べ頃になったアボカドをすぐに使うことができるだろう。アボカドは通常、4〜5日で熟す。

しかし、この自然のプロセスを早める必要がある場合は、2つの簡単な方法がある。ブラウンバッグメソッドと日光メソッドだ。

ブラウンバッグメソッド

ブラウンバッグメソッドとは、その名の通りシンプルな方法である。アボカドを茶色い紙袋に入れ、ガスを分泌するその他の果物1〜2個と一緒に入れることで、アボカドの成熟を早めることができる。

果物の中には、熟すときにエチレンガスを分泌するものがある。そのガスは、他の果物や野菜の熟成プロセスを誘発し、他の場合よりも早く熟成させることができる。バナナの周りに野菜や果物を置いたことがある人は、どの野菜も早く熟したことに気づくだろう。これは、バナナの天然ガスのおかげなのだ。

そこで、まだ硬いアボカドをエチレンガスの発生するものの周りに置けば、1週間近くかかっていた熟成が1〜2日に短縮されるのだ。

りんご、キウイ、バナナは、エチレンガスを分泌する果物の中でも特に使いやすいものである。アボガドメーカー「カリフォルニア・アボカド」によると、最も効果的なのはリンゴで、特にレッドデリシャスやゴールデンデリシャスと呼ばれる品種だ。これらのリンゴは、他の品種よりもさらに多くのエチレンガスを分泌する傾向がある。

さらに、熟していないアボカドを、キウイやリンゴ、バナナなどと一緒に茶色い紙袋に入れると、より早く熟すことが可能に。茶色い袋がエチレンガスを閉じ込め、アボカドがその恩恵を受けられるようになる。

場合によっては、一晩でアボカドが熟すこともある。しかし、極端に未熟なアボカドを扱う場合は、適切な硬さにするのに1〜2日要するだろう。

アボカド
キウイやリンゴ、バナナなどと一緒にアボカドを茶色い紙袋に入れておくと、より早く熟すことが可能になる。
photo by Adobe Stock

日光メソッド

手元にエチレンガスを多く含む果物がなければ、アボカドを木で育てているときと同じ方法で熟成させてみよう。それなら、木に生っているときと同じく太陽の光を使った方法でアボカドを熟成させてみよう。

アボカドの生産者「Avocados from Mexico(アボガドズ・フォー・メキシコ)」によると、アボカドを日光に当てるだけで、簡単に熟成させることができる。直射日光が当たることで温度が上がり、自然な熟成が促進されるのだ。アボカドを日当たりのよい窓辺やキッチンの明るい場所など、毎日日光がよく当たる場所に置くだけでよい。

アボカド
アボカドを日光に当てるだけで簡単に熟成させることができる。
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お茶碗一杯のご飯でもOK

個人的にはまだ試したことはないものの、アボカドの生産者「Avocados from Mexico」が推奨する早熟方法がもう一つある。固くなったアボカドを紙袋に入れるのではなく、生米の入ったボウルの中に沈める。

茶色い袋に入れるのと同じように、炊いていないお米はエチレンガスを閉じ込め、そのガスでアボカドの熟成を促進することができる。前述の他の果物と同様に、アボカドはかなり強いエチレンガスを生産する。そのため、アボカドをお米の中に完全に沈むように埋めれば、アボカドが発するエチレンガスが熟成を早めるのに使われるのだ。

お米を使った方法は、アボカドがちょうどよい熟度になるまでに数日かかるので、一番早い方法ではない。しかし、エチレンガスを分泌する他の農産物を使い切ってしまった場合には便利な方法だ。

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By HEATHER ADAMS
Translated by Hanae Yamaguchi

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ヨガジャーナルアメリカ版

ヨガジャーナルアメリカ版

全米で発行部数35万部を超える世界No.1のヨガ&ライフスタイル誌。「ヨガの歴史と伝統に敬意を払い、最新の科学的知識に基づいた上質な記事を提供する」という理念のもと、1975年にサンフランシスコで創刊。以来一貫してヨガによる心身の健康と幸せな生き方を提案し続けている。



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