浮き輪肉の撃退方法といえば、腹筋やウエストをひねるエクササイズがあります。でも実は、腹筋運動は体の前側にある浮き輪肉にしか刺激が届いていないことを知っていますか? 浮き輪肉を減らしたい場合は腹筋だけでなく脇腹や背中側にある腰の筋肉も刺激することが大切です。
腰のストレッチやエクササイズを行うと、お腹と腰回りがスッキリするだけでなく、代謝が高まることで冷え症が改善したり、背骨周りの筋肉がつくことで腰痛や姿勢の改善にもつながっていきます。
腰周辺にはいくつかの筋肉が存在します。その一つである「腰方形筋」は身体の深い部分にあり、背骨の下側を挟むように左右対称に付いています。この筋肉の主な役割は上半身を横に曲げることです。腰方形筋の片側が縮むと同時にもう片方は伸びため、私たちは体を横に倒す動きができるのです。
腰方形筋は骨盤の傾きにも関係する筋肉ですが、不良姿勢が長時間続くと硬くなって骨盤やその周囲の筋肉もスムーズに動かなくなってきます。このことがリンパや血液の流れを悪くし、腰周りにが浮き輪肉が増えてくる原因となります。なかなか浮き輪肉が消えないという人は、まず腰方形筋をストレッチしてみましょう。
腰方形筋と脇腹を伸ばし鍛えることで、浮き輪肉を撃退していく方法です。もし腰痛や脇腹に痛みがある場合などは無理をせず、つらさを感じない範囲で動いてみてください。
(1) 横向きに寝て肩の真下にひじをつき、上側の足の裏を下側の足の膝の前に置く。
(2)床についたひじで床を押しながら上半身をなるべく高く上げる。この時、下側の腰方形筋が伸びている。
(3)腰や脇腹に痛みや違和感がなければ、手のひらを床につき上半身を斜め上から真上に向かって引き上げる。
※背中が丸まらないように背すじを伸ばして行ってください。呼吸は自然に行い、10〜15秒ほど伸びている感覚を味わいましょう。
動きの詳細は以下の動画からも確認できます。