人に頼むのが苦手な"かくれ繊細さん"がすんなり人に頼めるようになる6つのスキル
5.引き受けてもらえそうもない場合は、ねばらない
相手からの反応が悪い。または、断られた。その時は、ねばらないようにしましょう。かくれ繊細さんの場合、長引かせて食い下がることによって傷つきます。傷つくと、グルグル考えつづけてしまって長引きます。ぐるぐるさせて長引くと、他の仕事への影響が大きくなるため、いったん退却して他の方法(少し寝かせる、他の人に頼む、など)を考えましょう。自分が傷つくことによるダメージをなるべく避けるのが目的です。
また、退却すると決めたら逃げ足は早く「そうですよね。了解しました。お話聞いてくださってありがとうございました。」などと受け入れ、感謝を含んだ挨拶を手短に伝えてその場を離れます。
6.頼み方で迷ったら
また、お手本があると具体的にどうすればよいのかイメージがつかみやすいと思いますので、頼み方の上手な先輩や同僚の真似をしてください。
頼み方が上手な人は、頼み方のツボを心得ているはずだから、それを盗ませてもらってください。「話しかけるまでの間」や「繋ぎ言葉」、声のトーン、姿勢などをシャドーイングしてみると良いですよ。
かくれ繊細さんが頼み上手になるためのスキルを6つのポイントからお伝えしました。
頼み方を知り、頼み慣れると、自分も楽になり、持ち前の好奇心を維持し続けるために仕事のアイディアを出す意欲が出たり、新たな仕事が舞い込むのが喜びと感じることができて仕事の幅を広げることができます。
かくれ繊細さんの仕事の悩みは、「人間関係が難しい」「仕事に飽きる」「キャパオーバーでも断れない」が常に上位に食い込んでいます。「人に頼む」ことができると、自ずとその悩みが軽減されていきます。飽きて辞めたくなったり、自分ひとりで抱え込んで苦しくなって投げ出したくなることを回避できます。その結果、継続的に収入を得続ける可能性が高まります。仕事をやめると、お金の不安も増えて、ますます不安をかかえてぐるぐるしてしまいやすくなりますので、不安材料はなるべく減らしておきたいものです。かくれ繊細さんは、自覚している以上に、お金や将来に対して不安を抱えやすいため、金銭的な地盤は固めておく重要性も高いのです。
次回は、考えれば考えるほど頼めなくなってしまう「ぐるぐる思考を止める方法」についてお伝えしていきます。
AUTHOR
時田ひさ子
HSS/HSP専門カウンセラー。繊細で凹みやすいが同時に好奇心旺盛で新しいものへの探求欲が旺盛なHSS型HSPへのカウンセリングをのべ5000時間実施。講座受講生からのメール、LINEのやりとりは月100時間以上。著書に『その生きづらさ、「かくれ繊細さん」かもしれません』(フォレスト出版、2020年)がある。
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