ガブリエル・ユニオンが語った、プレ更年期の苦しみ「最悪の選択肢が頭をよぎるほど」
更年期について語るセレブが増えている。
グウィネス・パルトロウやミシェル・オバマ元大統領夫人をはじめ、更年期やプレ更年期についてオープンに語り始めるセレブが少しずつ増えている。女優のガブリエル・ユニオンもそれに続いた。体だけでなく心の変調にも苦しんだことを明かし注目を集めている。
現在48歳のガブリエル。女優のグウィネス・パルトロウとの対談の中で「これまでも落ち込んだことは何度もあった。でもプレ更年期の鬱状態はこれまでで最も長かった。昨年の12月にはあまりにも深い鬱状態になって自分でも恐ろしいほどだった」と語っている。彼女が自分の心の変化に気がついたのは夫とのケンカ。「くだらない口論をしたの。いつもの私なら違う考え方をするのに、そのとき脳が私にこう囁いたの。『あなたが死ねば彼もわかるわよ』って」。ガブリエルはNBA選手のドウェイン・ウェイドと2014年にゴールイン、結婚生活も7年目に突入した。当然これまでもケンカしたことはある。でもこのとき自殺という選択肢が脳裏をよぎるほど自分が落ち込んでいることに気がつきガブリエルは恐怖を感じたという。「私はそれまでもセラピーを受けていたから『これは私の声じゃない。私の気持ちじゃない』って言い聞かせた」。またそこまで落ち込んでいることを家族に打ち明けることで乗り越えることができたと語る。
ガブリエルはプレ更年期の心の変化は体調とも密接に結びついていると語る。「ホットフラッシュになったとき、自分の頭がおかしくなっているんだと思った。きちんと考えられなくなって自分がアルツハイマー病の初期段階なんだと思ったこともある」。公の場所で話をするときは「スピーチを思い出せるだろうかと不安でたまらなくなった」とも。
更年期やプレ更年期が公の場所で語られることはまだまだ少ない。中でもメンタル面での変化が話題になることはまれ。今回のガブリエルの発言が更年期をめぐる心の問題に関する議論や理解が深まるきっかけになることを祈りたい。
AUTHOR
長坂陽子
ライター&翻訳者。ハリウッド女優、シンガーからロイヤルファミリー、アメリカ政治界注目の女性政治家まで世界のセレブの動向を追う。女性をエンパワメントしてくれるセレブが特に好き。著書に「Be yourself あなたのままでいられる80の言葉」(メディアソフト)など。
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